京都の繁華街にあるファッションビルの中でもひときわ華やかな一角を作っているのが、鈴木大介さん、麻李さん夫妻が営むこちら。鮮やかな花々に囲まれた空間からは「森の樹木や植物から湧き出る美しさ」という意味を持つ店名のように、生き生きした生命力があふれる。

「自然の中から植物を摘んでくるようなイメージで花を選んでいます」と大介さん。二人は、長年キャリアを積んだ東京から2年前に京都に移住。「その時季の花を市場から選ぶのはもちろん、ナズナなど自ら摘んだ野草なども取り入れていきたいですね」。これまで培ってきたナチュラルモダンなセンスに京都という環境での刺激が加わり、新たなアプローチで表現される季節の色が楽しみだ。

ぜひブーケを頼んでみて！

こちらの春らしいアレンジは3,300円。花材それぞれの個性を生かすように高低差を付けて差すなどの工夫が。アレンジに合わせて、包装紙や包み方にもバリエーションを用意している。

南青山の人気生花店に約15年勤めた鈴木さん夫妻が、2022年に同名ブランドを設立。レストランやアパレルショップでの生け込みやイベント出店などの活動を経て、京都で実店舗をオープン。季節感や色のグラデーションを大切にしたディスプレーが美しく、切り花は1輪から購入可能。鉢植えは多肉植物など室内で育てやすいものをセレクトし、その気軽さもうれしい。

写真／エレファント・タカ　取材・文／平田詠子