国も時代もジャンルも越えた物語を感じる雑貨と服

24.04.18

二人の好きが集まるとこうなりました

　各フロアの広さがわずか8坪という特殊な形をしている冷泉ビルヂングの3階。急な階段を上ってまず目に入るのは、ひと目で一点ものと分かるビンテージ雑貨。「主に北欧のもので、ガラスアイテムの約半分はエリック・ホグランという作家のアイテム。ずっとプリミティブなものが好きで集めていた雑貨も多いです」と、ディレクターの八尋鶉（やひろうずら）さん。店主・酒向歩実さんは、前職が人気雑貨店のアパレルバイヤーで、その経歴を聞くと洋服が並ぶのも必然。とはいえ、ラックにはアメリカの古着あり、国内のブランドもあり、と見渡してみると店内にあるアイテムは、国も年代もばらばらなことに気付く。それでいてなぜかしっくり落ち着く雰囲気なのは、どれも二人が選んだ「作り手の背景を感じるもの」だから。ものが生み出す温かな雰囲気と程よい距離感の接客に、ついつい長居してしまう……。

酒向さん（左）と八尋さんの着こなしは本誌P94・95をチェック。

［歩く鳥］の雑貨・洋服をCHECK!
☑雑貨…北欧ビンテージ（花器、オブジェ、照明 etc.）
☑洋服…アメリカ古着、セレクトアイテム etc.

陶磁器ブランド・アラビアの人気シリーズ「ルスカ」はかなり充実。
スフィンクスのようにも見えるネコの置物はスウェーデンのバーティルヴァリーン作。24,200円。他にも動物モチーフがいっぱい！
エリック・ホグランの人型ボトルは、前で手を組んだようなフォルムがユニーク。63,800円
3方向に窓があり、ガラスアイテムの美しさが映える。
古着も現行ブランドも分け隔てなくセレクト。民族衣装のようなノーカラージャケット（左）はタイから。袖の刺しゅうも細やか。20,900円。大判のストールが付いたガウンコートはいろんな着こなしが楽しめる。93,500円（Jens）