広々とした空間にゆったりと平置きされた書籍が並ぶ、近代建築の一室。「人が自由に行き来して、作家の表現に触れて、それぞれに感想を持ち帰る。そういう“場所”を作ることに興味がありました」と話すのは、店長の西谷 廉さん。
こちらは、グラフィックデザインや写真集を中心にそろえる、東京の書店[BOOK AND SONS]の姉妹店。オーナー・川田 修さんの出身地でもある神戸でスタートし、本店と同じく、写真、アート、建築、インテリアなどジャンルは幅広い。
店奥では、月に1度のペースで展示を開催。写真家や音楽家などを呼んだトークイベントも不定期で行う。取材時は、谷川俊太郎の詩と、川内倫子の写真を合わせた写真絵本『いまここ』の出版に際した写真展が。
神戸では特に洋書を多く扱い、なかには、世界各国の版元とつながりがあるからこそ手に入る書籍も。作り手の思いに共鳴する1冊を見つけに、扉を開いて。
西谷さんお薦めの写真集! 左から、「一つの舞台を見ているみたい」という、“負の感情”の踊りを切り取った、Laura McCluskey著『Blue Above』5,500円。“水”を媒介に人間の本質的な美しさを写す、Denisse Ariana Perez著『AGUA』8,910円
写真/原 祥子 取材・文/SAVVY
店舗情報
THE BOOK ENDザ ブック エンド
- 電話番号080-7007-6949
- 住所神戸市中央区海岸通3-1-5 海岸ビルヂング302
- 営業時間11:00~18:00
- 定休日火・水
- クレジットカード使用可
- アクセス地下鉄みなと元町駅から徒歩3分
※この記事は2024年4月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。