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足を伸ばして訪ねたい
ちょっぴりニュースな遠出パン

人気ベーカリーカフェが復活したり、茶園のカフェで幻のパンがいただけたり、
道の駅の食堂に石窯パンが登場したり・・・・・・ うれしいパンニュースがいっぱい!
しみじみおいしい素朴なパンを目指して、街なかを離れた山間へ。

広い空の下、
大きな石窯で焼くトーストを目指して

[和歌山・明王寺]道の駅 四季の郷公園
FOOD HUNTER PARK/火の食堂



和歌山市の南東部、地元で長く親しまれてきた[四季の郷公園]が、和歌山市初の道の駅へとリニューアル。広さ25.5haもの公園内には、[火の食堂]のほか和歌山産食材がそろうマーケットや芝生の広場、アスレチック遊具なども。体験農園で四季折々の自然を体感することもできる。

「野生を楽しもう」が全体のコンセプトとあって、レストラン棟[火の食堂]でも、炎をキーワードにしたワイルドな調理方法を採用。
ご飯はかまど、 コーヒー豆は半熱風式焙煎機、そしてパンを焼くのはベーカリーの厨房奥に鎮座する大きな石窯で。

高さ160㎝、内部約3m四方の巨大な石窯は、紀美野町在住の家具職人ドミニク・アレンさん作。

食堂では、このベーカリー[焼所](くべしょ)で焼かれた天然酵母のパンと地元食材を使ったトーストやサンドイッチメニューが、自家焙煎のコーヒーと共に終日いただける。

もともとあった木造建築を改装した食堂の中央には、大木を囲むように大きなダイニングテーブルが。かまど炊きご飯の定食(11:00〜14:00)も人気。

食堂横はテントを備えたBBQエリアになっている。

「毎朝5時から薪をくべ、窯を温める作業から始まります」と窯担当の向井幸代さん。一気に300℃まで上げたら後は下降する温度に合わせて、約6~7種のパンを順次焼いていく。

食パン「ふんわり」「もっちり」1本各547円のほか、ドーナツなども販売する。

カンパーニュを使ったまぐろオイルづけトースト660円は、那智勝浦産マグロを使った自家製ツナがたっぷり!

石窯焼きのパンのおいしさは、力強い小麦の味わいと生地のみずみずしさにあり!
「窯内に水を入れておくと、輻射(ふくしゃ)熱により蒸気が対流し、その熱がパンの内側から、水分を保ちつつじっくりと焼き上げてくれます」。まずはシンプルなバタートーストを。カリッ、もちっと噛みしめるほどに豊かな風味がじんわり。

湯種製法のもっちり食パンのトーストにカルピスバターをオン。
[紀の川市のくらりミツバチ研究所]のハチミツが付く蜂蜜バタートーストは385円。
1枚目はバターで、2枚目はハチミツをかけてどうぞ。
店舗情報
和歌山・明王寺
道の駅 四季の郷公園 FOOD HUNTER PARK/火の食堂
  • 電話番号
    073‐499‐4270
  • 住所
    和歌山市明王寺479-1
  • 営業時間
    10:00~17:00(土・日・祝9:00~)
  • 定休日
    なし
  • アクセス
    和歌山ICから車で15分
写真/岡本佳樹 取材・文/天見真里子
※この記事は2023年1月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
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