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足を伸ばして訪ねたい
ちょっぴりニュースな遠出パン

人気ベーカリーカフェが復活したり、茶園のカフェで幻のパンがいただけたり、
道の駅の食堂に石窯パンが登場したり・・・・・・ うれしいパンニュースがいっぱい!
しみじみおいしい素朴なパンを目指して、街なかを離れた山間へ。
SAVVY1月号からご紹介します。

山間の茶畑で銘茶と味わう
HIYORI BROT のパン

2022.5 START[兵庫・神崎郡]仙霊茶園



町名からして清々しく、神聖な空気で満ちていそうな神河町にある[仙霊茶園]。
約300年も昔から続く茶畑が、生産者の高齢化や後継者不足などの理由で閉園の危機に迫ったのが2018年春。歴史あるお茶を絶やさないために……と、茶園を引き継いだのが現在の茶園主・野村俊介さんだ。

この町の空気と水、大地の恵みを栄養に育つ自然栽培のお茶は、おおらかでのどかな味わい。そして「茶園という場所に気軽に来ていただきたい」と一角にカフェスペースも開くことに。
約7haの面積を誇る茶園の一角に設けたカフェでは、自然栽培の茶葉で作る煎茶、ほうじ茶、紅茶各400円や茶の花を使うフレーバーティーなども楽しめる。

桜の木の下のテーブルが茶園カフェ。春は桜を眺めながら、夏は小川で涼みながらティータイムを過ごす人も。
テーブル&イスは茶畑の中腹にもあるので、ピクニック気分で歩いてみて。


茶園では煎茶、ほうじ茶、フレーバーティーなど様々なお茶を購入することもできる。

目の前一面に広がる緑の茶葉と青空。「この景色を独り占めするのはもったいないなと思ったんですよね」と野村さん。

カフェスペースでこっそり(?)楽しめるのが、ベーカリー[HIYORI BROT]のパン。
店舗は持たず、東京の名店やドイツでの経験などをもとにパン職人・塚本久美さんが作るパンは今や予約3年待ちという人気ぶり。

HIYORI BROTパンプレート500円は、人気の食パンに加え日替わりで2種(取材日はピーナツバターのパン・ラベンダーのパン)が盛り合わせに。
煎茶・ほうじ茶・紅茶をブレンドし、香ばしさと甘み、爽やかな香りがほど良く調和した「茶茶茶」500円。
小麦の香るパンと繊細な香りの仙霊茶を合わせて楽しんで。

「実は彼女は妻で、夫婦の特権でカフェメニューに(笑)」と野村さん。結婚前から久美さんのパンのファンで、「ほうじ茶をプレゼントしたらほうじ茶パンになって帰ってきた」ことがきっかけで仲良しに。

野村さんいわく「ぶっ飛んでうまい!」[HIYORI BROT]のパンを美しい緑の中で楽しめるぜいたくを味わって。

お互い生産者とパン職人としてリスペクトし合う二人のお茶とパンを、最高のロケーションで堪能したい。

店舗情報
兵庫・神崎郡
仙霊茶園
  • 電話番号
    050-3138-4284
  • 住所
    神崎郡神河町吉冨1873
  • 営業時間
    10:00~17:00頃(要予約)
  • 定休日
    不定
  • アクセス
    神崎南ICから車で10分
写真/米田真也 取材・文/いなだみほ
※この記事は2023年1月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
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SAVVY1月号『よしもと漫才劇場となんば』
発売日 2024年11月22日(金)定 価 900円(税込)