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足を伸ばして訪ねたい
ちょっぴりニュースな遠出パン

人気ベーカリーカフェが復活したり、茶園のカフェで幻のパンがいただけたり、
道の駅の食堂に石窯パンが登場したり・・・・・・ うれしいパンニュースがいっぱい!
しみじみおいしい素朴なパンを目指して、街なかを離れた山間へ。
SAVVY1月号からご紹介します。

#1 愛知川の清流沿いの
親子が育むパン×コーヒーを訪ねる

2022.7 REOPEN [滋賀・東近江]石窯パンcafeつむぎ

子育てと仕事で忙しく過ごしながら、カフェを持つ夢を抱いていた店主の高橋幸恵さん。
趣味で続けていたパン作りを看板にするため、製パン学校とベーカリーで5年の経験を積み、晴れて独立を果たしたのは50歳の時。

ライ麦入りの素朴なブールやバゲットのほか、地元の野菜や果物を合わせたものなど20数種のパンを用意。

愛知川の清流を望む生家に店舗部分を増築した。できるだけ土地のものをと、滋賀県産の小麦を使い、パンは石窯で薪焼きに。
「キャンプもしたことなかったから、最初の何カ月かはもう大変でした(笑)」。手はかかるけど、熾火(おきび)の輻射熱でじんわり焼き上げた味わいは格別だ。

好評のうちに7年ほど営業を続けた後、リセット&充電のため2018年にお店をいったんクローズ。気持ちも新たに今年再スタートを切った際、コーヒー職人である息子のジェルさんが合流した。

[GINMI COFFEE](@ginmi_coffee)の屋号で活動するジェルさん(左)は、東近江の中心街・八日市のスケートボードとコーヒーの複合ショップでの営業を経て帰郷。幼少から親しんだお母さんのパンをコーヒーで支える。

ジェルさんが手回しでローストし、1杯ずつドリップするスペシャルティコーヒーは、まろやかで一本芯が通った味がする。「母のパンも僕のコーヒーも、鈴鹿山系の湧き水を使ってるんです。素材の風味を引き出してくれる大切な水ですね」。
再始動を経た今、パンとコーヒーという二人のプロフェッショナルの最強タッグのこれからが楽しみ!


コーヒーは1杯ずつハンドドリップで。豆の量り売りや手軽なドリップバッグも用意。

自家製つくねの照り焼きバーガープレート650円など丁寧に作られたフードメニューも楽しめる。コーヒーはバランスのいい「オーリーブレンド」などブレンド5種やシングルオリジンも展開。

窓辺のカウンターでは、清流を眺めながら焼きたてパンを味わえる。
さつまいもとラムレーズンのロールパン350円。外は香ばしく、中はふわっとしてみずみずしい。パンに寄り添うコーヒー、つむぎブレンド450円
店舗情報
滋賀・東近江
石窯パンcafeつむぎ
  • 電話番号
    080-3110-0093
  • 住所
    滋賀県東近江市蓼畑町425-1
  • 営業時間
    10:00~16:00
  • 定休日
    月〜木
  • アクセス
    八日市ICから車で30分
写真/伊藤信 取材・文/本庄彩
※この記事は2023年1月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
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SAVVY1月号『よしもと漫才劇場となんば』
発売日 2024年11月22日(金)定 価 900円(税込)