編集長の竹村です。
「ひっぱりだこ飯」をご存じでしょうか?
タコ壷に入った駅弁です。
容器に特徴があって東の「峠の釜めし」と双璧をなす
と言われるアレです。
そんな「ひっぱりだこ飯」、
いろんなコラボをしていることで(一部の?)マニアでは有名なんです。
たとえば、
ゴジラとかキティちゃんとか。
つい最近は兵庫県警とコラボしたバージョンを作ってバズってました。
(なんで兵庫県警?という気もしますが)
コラボとは別に、母の日、父の日、ハロウィンなど
限定バージョンもたくさん出ています。
バージョンがいろいろあることで、コレクターも多いようです。
その「ひっぱりだこ飯」を作っているのが淡路屋。
貨物列車のコンテナをモチーフにした弁当箱の駅弁「JR貨物コンテナ弁当」が
爆発的にヒットしたことでも知られています。
これだけ見ると
タコ壷型とかコンテナ型とか、
ヘンテコな弁当ばかり作っているように思えますが、
もとは北新地の料亭が発祥のお弁当屋さん。
真っ当(?)なお弁当をちゃんと出されています。
https://www.awajiya.co.jp/
このヘンテコシリーズ(失礼!)の多くを手掛けているのは、
副社長の柳本雄基さん。
就職の時に、五十音順で会社を見ていって
「あ」の淡路屋が、家から近くて受けたら受かってそのまま今に至る、
というフットワークの軽い不思議な人なのです。
柳本さんには、兵庫県のマスコット・はばタンの作者JUNBOwさんの紹介で
出会っていたのですが、たまにご飯に行くくらいの関係でした。
今回、神戸特集を作るにあたって、
「なんかコラボしたい」と思ったときに、
ふと柳本さんを思い出して、
「ひっぱりだこ飯の、サヴィバージョン作っていただけませんか?」
と問い合わせました。
すると、5秒くらいで
「やりましょう」の即レス。
(1分くらいだったかもしれません)
正直な感想として
ああ、ヤバい人がここにいる、と思いました。
何をどうして、みたな話より先に「やりましょう!」。
(個人的感想ですが、世の中のできる人は動きが速い気がします)
その後、それぞれの担当者を交えて
打ち合わせをして進めたのですが、
「どんな無茶なアイデアでもいいので、いったん出してみてください。
必須条件は、タコのうま煮は必ず入れること」
となりました。
SNSと編集部内から募集して
まあ、いろいろでました。
タコばっかり、明石焼き入り、韓国風、デミグラスをかけるなどなど。
ガラスの容器に、なんてアイデアもありました。
そのままドサーッと、投げたところ
「パエリアでいきますわー」の返事でした。
試作品の写真が送られてきて、見ると。
タコ、鯛、イカ、ムール貝にパプリカ。
ベースはサフランライス。
めっちゃ豪華じゃないですか!
ここまでが結構なスピード感だったので
めちゃくちゃ大変だったのかと思って聞いてみたら
「いろんな弁当を作ってるので、いろんな材料があるんです」
そ、そうなんですね。
「ここまで中身を変えたのは初めてじゃないですかねー」
とも。
そんなサヴィコラボの「ひっぱりだこ飯」。
みなさまの反応はどうかしらと、やや不安な部分もあったのですが
ご好評をいただいているようで、ひと安心。
食べてみたい方は、期間限定なのでお早めに!
(2022年10月13日まで。なくなり次第終了です)
写真/森 亮
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