駅を降りれば潮の香りが漂う
海と山に囲まれた小さな街、垂水区の“塩屋”。
街の人たちの生活に寄り添う
チャーミングなショップが続々オープンしていました。

街の憩いの場、複合施設”heso.”の新展開！

塩屋の街の真ん中に建つから“heso.”。築約60年の酒屋をリノベした、住民が集う複合施設が進化中！

毎日の暮らしのお助けショップ
［思ん量り（おもんぱかり）］

日常のお買い物から
無駄のない暮らしを実践

ゼロウェイストやフードロス問題に関心を寄せ、イギリスへ渡り地域密着における生活の大切さを学んだという青木美穂さん。滞在したトットネスの町と当時から住んでいた塩屋の雰囲気が似ていることに引かれ、［heso.］内で量り売りの店を始めるに至ったそう。小さな空間には地産地消の野菜や乾物、調味料などが所狭しと並び、いずれもパッケージされていないものばかり。必要なものを必要なだけ買うスタイルは、地球環境への配慮や自身のライフスタイルを見直すきっかけを与えてくれる。

淡路島の［北坂養鶏所］の卵やオーガニックの食材を使った［ドードー］のおやつなど、扱う商品は青木さんが丁寧にセレクトし、生産者から直接仕入れている。売れ残った野菜は隣の［heso.］で総菜にして提供するなど、施設内で循環させる試みも。

夜の集い場が登場！
［角打ち 貴伝名酒店（かくうち きでなさけてん）］

ふらっと寄れる気軽さ、
元酒屋の空間で一杯

［heso.］が60年続く［貴伝名酒店］の跡地をリノベーションしたという経緯もあり、今夏、新たに角打ち営業をスタート。店長は日によって変わる間借りスタイルで、「いつか自分の店を持ちたい人など、誰でも挑戦できるような場に」と、代表の渡邉彬之さん。居酒屋の日もあればカレーの日やライブハウスの日もあり、バラエティに富んだ内容で毎夜、さまざまな人が集う。そのため、地域のコミュニティの場としても期待大！

写真／エレファント・タカ　取材・文／林 真央