山や海に囲まれた景色や、近代建築、地産の食材など
ほかの街にはない、とっておきがたくさんある神戸。
朝、昼、夕暮れ、夜と、さまざまな顔を持つこの街の
とっておきの過ごし方をご案内します。
エディター 長瀬 緑/兵庫県出身、元『SAVVY』副編集長。現在は食、暮らし、美容など多岐にわたって手掛けるフリーエディター。京阪神の衣食住を取材し続け早23年、現在も日夜“おいしい・かわいい”を探索中。
#1
神戸らしさと新しさもある
大人の朝の楽しみ方
最近の神戸は朝から手札が充実。
ここでは、まったく趣の違うお薦め2軒をご紹介します。
まず、神戸と言えば「パンと洋菓子」。その代名詞的なお店[FREUNDLIEB]へ。
教会跡地に作られたカフェでは平日限定でモーニングセットがいただけます。
レンガ窯で焼くパンがおいしいのはもちろん、この空間では、
神戸らしい異国情緒を味わえるのが好き。
そして、もう1軒、おいしいもの好きにぜひお薦めしたい、
朝から飲めるトレトゥール[cuisine PASSE PARTOUT]。
取材時は、午前9時の開店と同時に訪れ、キャビアとシャンパン1本を平らげた
強者(その証拠が写真に!)までいたというから、驚き。
そんな話を聞くと玄人向けの店なのかと心配になりますが、
普段は子どもを学校へ見送った後のマダム達でにぎわっているそうで、
その受け皿は広く、心配無用です。
夜じゃなくとも、朝からおいしい料理とお酒を一杯……
こんな大人らしい過ごし方も、神戸には似合いますよね。
生田町[FREUNDLIEB(フロインドリーブ)]
「まずは、これぞ神戸な
モダンレトロな空間で老舗の味を味わう」
今年100年を迎えた老舗では、創業当時からレンガ窯で焼くドイツパンや焼き菓子が神戸で愛され続けている。ボーリズ建築の旧神戸ユニオン教会をリノベーションした空間で、1階がパンやスイーツの販売、2階がカフェに。平日限定のモーニングは、写真のサンドイッチ以外に、パン2種、ジャム1種、オリジナルバターまたはオリーブオイル、ドリンクがセットになったモーニングプレート880円も用意。ドイツでは縁起が良いとされる豚の耳をモチーフにしたパイ・大ミミなど人気商品が買えるショップも要チェック!
- 電話番号078-231-6051
- 住所神戸市中央区生田町4-6-15
- 営業時間10:00〜18:00(モーニング〜11:30、ランチ11:30〜14:00、フード〜17:00、ドリンク〜17:30全てLO)
- 定休日水(祝の場合は翌日休)
- カード使用可
- 席数80
- アクセスJR三ノ宮駅、各線神戸三宮駅から徒歩12分
北野[cuisine PASSE PARTOUT(キュイジーヌ パス パートゥ)]
「朝から好きなものを
食べて呑んで、大人の醍醐味」
「質の良いワインと質の良い食材を使った料理をどんな時間でも楽しんでほしい」という店主・吉川修司さんの思いから、神戸近郊の生産者から届く地元産の野菜を使い、また、フランス総菜店としては珍しい朝からの通し営業スタイルを貫く。ほぼキッチンの中に配置されたライブ感あふれるシェフズテーブルでしっかり食事を楽しむもよし、二人掛けのローテーブルで軽く一杯だけもよし。シチュエーションに合わせて楽しめる空間作りも新鮮。
- 電話番号078-855-8139
- 住所神戸市中央区中山手通2-20-21
- 営業時間9:00〜18:00(土10:00〜21:00)共にLO ※販売〜19:00(土〜22:00)
- 定休日日&月2回不定
- カード使用可
- 席数11
- アクセスJR三ノ宮駅、各線神戸三宮駅から徒歩12分
写真/わたなべよしこ
編集・取材・文/長瀬 緑