パンの消費量が全国的にも多い滋賀県。
そのため、どのパン屋さんもおいしいのはもちろん、
さらに“食べたい!”となる魅力がありました！

#1 人気店&話題のシェフの新展開に注目！

☑ベテランシェフが滋賀で再始動!
守山［Jardin h（ジャルダン アッシュ）］

次の日の朝ごはんが
待ち遠しくなる逸品ぞろい

京都の人気店［fiveran］を立ち上げたシェフ・東原寛幸さんが、守山で再始動。「一つひとつのパンに、より丁寧に取り組みたい」と話す東原さんのテーマは「次の日もおいしい」。高加水や小麦にお湯を加える湯ゲルなどの技法を駆使することで、乾きやすい小ぶりなパンももちもち感が持続するよう工夫。表情豊かな総菜&おやつパンの素材遣いは、前職のフレンチで鍛えたアドリブ力のたまもの。具材をふんだんに使いながら、生地のうま味もしっかり。オープンキッチンで楽しそうに生地をあやつるシェフのチャレンジに、注目です！

1.デニッシュ生地のベースにアーモンドクリーム、自家製セミドライアップル、リンゴジャム、木イチゴをのせ、上から自家製クランブルをたっぷり。ジューシーな口当たりとザクザク食感のコントラストが楽しい。アップルクランブル300円
2.ぷっくり膨らんだ、軽やかな焼きカレーパン。スパイスの調合から手掛ける自家製のカレーフィリングにはトマトなど旬の野菜を使用し、みずみずしく深みのある風味に。 季節のカレーパン300円
3.国産の石臼びき小麦を使用したコンプレ生地に、白ワインに漬けたマスカットレーズン、自家製を含む3種のドライ＆セミドライアップルをプラス。ごろごろと入ったフルーツと滋味深い生地のバランスが絶妙なハードパン。石臼フリュイセック（小）360円

写真／エレファント・タカ　取材・文／本庄 彩

☑自然いっぱいの一軒家で多彩なパンを！
長浜［glück duft（グリュック ドゥフト）］

定番から個性派まで
幅広い品ぞろえに夢中！

近隣の長浜市大辰巳町で10年の営業を経て、「四季の変化が感じられる場所で、自分たちならではのお店を」と店主・辻井昌幸さん。2022年に桜並木が美しい長浜新川沿いへ移転し、無垢の木材を基調としたナチュラルな雰囲気のすてきな一軒家で再スタート。約30種のパンがずらりと並び、クロワッサンやカレーパンなどの定番から、ミッシュブロートなどのドイツパンに、きのこ型メロンパンなど、ひと工夫加えた個性的なパンまで、子どももパン好きも、幅広い層を魅了する多彩なラインアップが特徴。週末はお昼過ぎに売り切れてしまうこともあるので早めの来店を！

1.あえて層を少なく折ることで、表面はザクッと、中はもっちりとした食感を実現。小麦の香ばしさとバターの香りをしっかりと楽しめる人気No.1パン。１グループにつき５個まで。クロワッサン239円
2.オープン時から販売されている定番人気のおかずパン。歯触りのよいバケット生地で、ほくほく食感の北海道産ジャガイモとバジルソースとチーズを包み、程よい塩気がワインとの相性も抜群。バジルポテト270円
3.「若い方にもあんパンを楽しんでもらいたくて」と妻の香緒理さんからのアイデアで生まれた、個性的な一品。しっとりとしたブリオッシュ生地で、栗の渋皮煮となめらかな口溶けの白あんを包んだ、カヌレあんパン205円

写真／原 祥子　取材・文／杉田裕路子

☑京都からやって来た、“毎日食べたい”パン
草津［ORENOPAN（オレノパン）］

今日はサクサク、明日はもちもち。
気分で選べる多品種展開

京都の人気店の新たな展開が滋賀の住宅街でスタート。「日々の食卓へ届けたい」と、噛みしめるほどに味わいが増す、もっちり湯種生地を主役にシフトした。具だくさんで味わい深い自家製フィリングもアップデートを重ね、近江牛をたっぷり忍ばせたカレーパンなど新作も月替わりで登場する。生地のもちもち＆サクサク感をより楽しんでもらいたいと、オーダーごとにクリームを詰めるコルネをはじめ、街の人に喜んでもらうためと、焼きたて&作りたてのパンがずらり！ シンプルな塩パンからサンドまで、毎日50種ほどが並ぶ。

1.サクサクはもちろん、しっとり感を高めるため発酵バターで仕上げたデニッシュ。濃厚なチョコの味わいを楽しんでほしいと中に入れたブラウニーは自家製。リベイクすればほんのりとろける食感も楽しめる。パンオブラウニー260円
2.No.1人気を誇るコルネは、サクサク感をアップさせるため当日巻きにこだわりクリームはオーダーごとにたっぷりと注入する。カスタードにチョコレート、抹茶のクリームも用意。しぼりたてコルネ レモンクリーム280円
3.「しっとり感ともちもち食感をぜひ味わってほしい」とシェフ一押しの一品。手のひらサイズにカットしているが、端や真ん中など場所によって食感の違いが楽しめるのも魅力。ハンバーグなど好みの具材をサンドしてもおいしい。フォカッチャ220円

写真／岡本佳樹　取材・文／土橋健司