パティスリーも専門店も昔から充実するスイーツの街、阪神間。
出来たてあつあつの、最新焼き菓子事情をお届けします。

vol.1　スパイス&果物遣いがすてきなあの焼き菓子をイートインで。

芦屋［nogihen 禾（のぎへん）］

「甘過ぎるのは苦手で」と、糖分は控え目に、スパイスやハーブでアクセントを加えた個性豊かなお菓子を手掛ける杉田奈穂さん。フードスタイリストとして活動しながら、イベントなどで焼き菓子を販売するうちに、自由にアレンジする楽しさに目覚め、2022年に店をオープン。2023年には多国籍な家具をミックスした喫茶スペースも誕生し、旬の果物を使ったケーキなどがほぼ週替わりで登場。カルダモンとタイムをまぶしたパイナップルとチェダーチーズのスコーンに、サワークリームを合わせて爽やかな味わいに仕上げるなど、他にはない組み合わせに心躍る！

コントラストを味わう2種のケーキ
取材日は、バニラとフェンネルが香る軽い食感の生地に、桜のクリームを挟んだレイヤーケーキ（下）と、ディルとタイムで風味付けした柑橘のグラスレアチーズケーキ（上）などを盛り合わせて。ケーキ2種セット（ドリンク付き）1,500円

皿盛りで季節を感じるスコーン
粗びきと細びきの古代小麦、国産の薄力粉と強力粉をブレンドしたスコーンは、小麦の風味がしっかり。プレーン（左）とフレッシュのパイナップルを使った本日のスコーン2個セット（ドリンク付き）1,100円。上品な香りと甘さの黄金柑のジャムを添えてみずみずしく。

もちろんお持ち帰りも！
テイクアウト用のマフィンも。この日は紅甘夏のブルーポピーシードマフィン390円。紅甘夏のまろやかな酸味×プチプチ弾ける食感が楽しい。

写真／エレファント・タカ　取材・文／西村円香