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素朴なパイが並ぶ
昔からの街の愛され店

芦屋にお店ができたのは1974年のこと。創業者の河𥔎 章さんが三宮・トアロードにあった洋菓子店[コロンバン]でパイを焼いていた経験を生かし、奥様の惠子さんと店をもったのが始まり。当時、専門店としては先駆けで、「最初はパイの店なんて……と言われたことも(笑)」と振り返る惠子さん。ショーケースには、今は亡きご主人が創業当時に考案したパイたちがずらり。

創業時の味を守り続ける惠子さん。人の手で何層にも丁寧に織り上げるパイは、気温や湿度にも気を使うそう。

小麦とバターの風味が生きたパイとじっくり煮詰めた国産紅玉リンゴが名コンビのアップルパイは、地元民にとって手土産の定番だ。時代に合わせて甘さは控えめになったというものの、基本的なレシピや作り方は47年前と同じ。ずっと変わらない味に、世代を超えて愛され続けている。

どこか懐かしく感じる味わいのパイは、見た目のレトロさにも引かれる。右からミートパイ330円、アップルパイ330円、レモンパイ360円。

ホールサイズのアップルパイは1,080円〜
店舗情報
兵庫・芦屋
パイの店 芦屋カロル
  • 電話番号
    0797-31-0184 
  • 住所
    芦屋市大原町11-7 
  • 営業時間
    10:00~19:00 
  • 定休日
    月(祝の場合は翌日休)
  • アクセス
    JR芦屋駅から徒歩3分

写真/島田勇子 取材・文/林 真央

※この記事は2021年12月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。

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