近頃よく見かける、キャロットケーキ。すりおろしたニンジンを生地に混ぜ込んだイギリス発祥の焼き菓子で、後にアメリカでも広まりました。スパイスを利かせたり、チーズのフロスティングをのせたり……、大阪・京都・兵庫で買える、個性豊かなキャロットケーキを5つご紹介！

［WHISK UP BAKED GOODS］のキャロットケーキ

コーヒーにもぴったり！ アメリカンなザクザク食感
ニューヨーク発のロースタリー［BROOKLYN ROASTING COMPANY NAMBA］に併設する形でオープンした焼き菓子店。クッキーやスコーン、ブラウニーなど毎日でも食べたくなるアメリカンベイクが並ぶ。具材たっぷりのキャロットケーキはその代表格で、シナモンをベースにジンジャーやクローブをバランス良く加えた生地はコーヒーとの相性抜群。生地の間にもサンドした、酸味強めのクリームチーズで作るフロスティングがアクセントに。キャロットケーキ550円

［Rodda’s 阪急うめだ本店］のキャロットケーキ

※毎月1日発売（次回販売は2025年2月1日）

上品なスパイス香がティータイムにぴったり
1890年にイギリス西南部のコーンウォールで創業した老舗乳業メーカーが開いたペーストリーブティック。毎月1日［阪急うめだ本店］限定で販売されているのが細やかな生地も美しいキャロットケーキだ。ニンジンにクルミ、レーズン、パイナップルを加えた生地は風味豊かなのにあっさりして、軽食替わりにも。ケーキの上には、世界中で愛されている特製クロテッドクリームとバター、クリームチーズを合わせて作るロイヤルアイシングがたっぷり。

［Un petit peu ??］の有機ニンジンのキャロットケーキ

具だくさんな生地をクリームでドレスアップ
主にフランス菓子を手掛けてきた溝川沙智子さんが、「ジャンルにとらわれないお菓子を並べ、地元に愛される店」を目指して開店。実はイギリス菓子やアメリカンなお菓子も大好きという溝川さん。そのシンボルのようなキャロットケーキは、生地にオーガニックのシナモン、ジンジャー、ナツメグ、クローブを混ぜ込み、ニンジンも有機栽培のものを大きめにカットして存在感をアップ。チーズフロスティングとの調和も抜群で、口に含むとほわっとほどける味わいに。有機ニンジンのキャロットケーキ500円

［demi-sec hao］のキャロットケーキ

口溶けなめらかなプチガトー風
土・日・月曜にのみオープンする小さな焼き菓子店。洋菓子店で腕を磨いた店主の宮澤 好さんが「召し上がる方にとって幸せなひと時になるように」と丁寧さと手間を惜しまず作るマドレーヌやパウンドケーキなどが並ぶ。なかでもかれんなたたずまいのキャロットケーキは、密度しっかりなのにしっとりほろり。ニンジンとクルミ、レーズンをたっぷり加えた、シナモンとジンジャーの香る生地は食べごたえ十分。レモン果汁入りのチーズフロスティングがほのかな爽やかさを添える。キャロットケーキ380円

［klasic 阪神梅田本店］のキャロットケーキ

きゅっと緻密な生地とレモンの香るクリーム
バターケーキをはじめクラシカルで温もりあるお菓子がテーマのショップ。人気のキャロットケーキは、ホールタイプのほか、1人前にぴったりの写真のようなシンプルな円筒形も用意。たっぷりのニンジンを加えて仕込む生地は、シナモン、ナツメグ、4種のスパイスを混ぜ合わせたクオーターエピス入り。ローストしたクルミとアーモンドもミックスされ、程よいアクセントになっている。すりおろしたフレッシュレモンの皮をふんだんに使うチーズフロスティングがマッチして、後味も爽やか！キャロットケーキ501円

写真／コーダマサヒロ　取材・文／小林明子