[クラフトコーラ1]
“日々乃コーラ” by TENCHOS
目指したのは
毎日飲める飽きない味
夜な夜な常連客でにぎわうコミュニティパブがコーラ作りに目覚めたのは、コロナ禍での営業自粛中のこと。「お土産でもらったクラフトコーラを飲んで感動したのがきっかけ。味の特徴が強いご当地モノではなく、罪悪感ゼロでがぶがぶ飲める『とがっていないコーラ』を自分たちでも作ってみようと」(細川さん)。奈良の和漢ハーブや愛媛・岩城島のレモン、大阪・能勢の天然水など、培ってきた食のつながりを生かして素材を集めたものの……。
「香りを引き立てるスパイスの配合と味のバランスに苦戦しました。まろやかな後味のために砂糖を3種使うなど試行錯誤を経て、1年かけてレシピが完成。結果的に調味料としても使いやすいコーラシロップができました」(久保さん)。たとえばシロップとしょう油のみで作るスパイシーレバニラ(484円)は、大和当帰や大和橘葉などの和漢ハーブがレバーの臭みを消し、コク深い味わいに。毎日飲めて料理のアレンジも広がるクラフトコーラを「日々乃コーラ」と命名。クラウドファンディングを経て商品化。
[クラフトコーラ2]
“大阪クラフトコーラ”by HAROLD CAFE
やさしい甘さ、
罪悪感ナシの自然派
パスタ、ガパオからヴィーガンフードまで、多彩なメニューが広々店内でゆったり楽しめるカフェ。その一画にある本格的な製造工場で「大阪クラフトコーラを作っています」とマネージャーの土井智裕さんは胸を張る。そもそもクラフトコーラ開発を思い立ったのは、系列内にスパイスカレー専門店があったことから。ただ、完成への道のりは思った以上に険しかった。丸ごと・削る・煮込む・漬ける……スパイスの加工や処理方法次第でコーラシロップの風味が大きく変わるからだ。おなじみのテイストを出すためのコーラナッツに加え、味の決め手になるのがティムルと呼ばれるネパール山椒……。
全22種ものスパイスを使い分けながら1週間かけて仕込んでいる。とろりと濁りのある琥珀色の液体は、4種の柑橘果汁の爽やかな味わいも相まって喉を潤す。炭酸を注げばコーラになる、シロップとしての用途も多彩な原液シロップの販売も準備中。「植物性素材だけを使った、完全無添加の自信作です」
- 電話番号050-3709-8987
- 住所大阪市北区兎我野町3-19 水野ビル2F
- 営業時間24:00
- 定休日木・日
- アクセス大阪メトロ東梅田駅から徒歩7分
- 電話番号06-6485-5000
- 住所大阪市北区中崎西2-4-20 チェルシーマーケット内
- 営業時間11:00~23:00LO
- 定休日不定
- アクセス阪急大阪梅田駅から徒歩3分
写真/竹田俊吾 取材・文/小林明子 森中奈央
※この記事は2021年10月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。