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最近、気鋭の古着店が続々オープンし、中崎町や堀江に次ぐ新たな古着タウンと化している靱公園エリア。
なかでも特にフレッシュな3軒に古着を使ったスタイリングを組んでもらいました!
店のカラーが落とし込まれたコーディネートに注目してみて。

[TEDDY MARKET(テディ マーケット)]


「愛すべき無駄を大切に」
普通じゃ物足りないあなたに!

ビル最上階のさらに上!? 屋根裏の秘密基地感あふれる真っ白な店内には、華やかなレディース服がずらり。EC販売やイベント出店を経てこちらをオープンした店主の居石(すえいし)葉月さんが国内外からセレクトするのは、着る人の個性にフィットし、さらにチャーミングに見せてくれる、ひとクセある古着。いつものコーディネートをワンアップしてくれるアイテムを見つけに行こう!


〜 Wit & Mature 〜

【POINT】春に映える青みピンクのロンパースは1980〜90年代のアメリカのもの。胸元のフリルにぴったりなスカーフと、極太&超ハイなヒールを合わせてよそ行き感をプラス。遊び心と大人っぽさが共存するスタイルに。

店舗情報
大阪・靱公園
TEDDY MARKETテディ マーケット
  • 電話番号
    なし
  • 住所
    大阪市西区靱本町1-18-23 ウルトラビル5F
  • 営業時間
    13:00~17:00(土~19:00、日~18:00)
  • 定休日
    火~木
  • カード使用
  • アクセス
    大阪メトロ本町駅から徒歩3分

[IN THE BUILDING(イン ザ ビルディング)]


古着のあり方を再解釈
ネオでカオスなビル中へ

街角のサンドイッチ店[ON THE STREET CORNER]の古着コーナーが店を飛び出し、ビル中で古着店[IN THE BUILDING]をスタート。COMME des GARÇONSやISSEY MIYAKEなど、1980〜90年代に隆盛したドメスティックブランドを中心に、国や年代をミックスしてディスプレーする良い意味での「カオス感」が漂う空間に。Y2K的な着こなしもかなう、ネオ古着をゲットするならここ。


〜 Unbalance & Balance 〜

【POINT】シャツはアメリカ、ワンピースはフランス、スカートは日本、ブーツはイタリアと、全て違う国のブランドをチョイスするアンバランスさがありつつも、どこか統一感のある技ありコーデ。

店舗情報
大阪・靱公園
IN THE BUILDINGイン ザ ビルディング
  • 電話番号
    なし
  • 住所
    大阪市西区京町堀1-7-19 富山ビル4F
  • 営業時間
    13:00~20:00頃
  • 定休日
  • カード使用
  • アクセス
    大阪メトロ肥後橋駅から徒歩5分

[variety shop HAHAHA(バラエティー ショップ ハハハ)]


フォーマルなスタイルにも映える
品のある大人の古着を提案

堀江[Epic]出身で自らのブランドも持つオーナーのタクムさん。ファッションのルーツはテーラードスタイルとあって、店内には落ち着いたトーンの品々が並ぶ。国内外問わず買い付ける古着は状態のごく良いものだけを厳選し、女性が着ても様になるシルエットやサイズのものも豊富。また「バラエティーショップ」を冠するとおり服だけでなく雑貨類もスタンバイ。宝探し感覚で訪れてみて。


〜 Simple & Easy 〜

【POINT】ベロアのパンツやシースルーのライダースジャケットと素材遣いが効いたアイテムに、パジャマシャツから着想を得たオリジナルシャツをマッチング。落ち着いた色味とゆったりシルエットがGOOD!

店舗情報
大阪・靱公園
variety shop HAHAHAバラエティー ショップ ハハハ
  • 電話番号
    なし
  • 住所
    大阪市西区靱本町3-8-2 靱本町コージービル3F
  • 営業時間
    14:00~21:00
  • 定休日
  • カード使用
  • アクセス
    大阪メトロ阿波座駅から徒歩2分

写真/エレファント・タカ(TEDDY MARKET, IN THE BUILDING) 大西悠生(モデル、variety shop HAHAHA) 
スタイリング/[IN THE BUILDING][TEDDY MARKET][variety shop HAHAHA]
ヘアメイク/大西和佳 モデル/ikuho 取材・文/SAVVY

まだまだあるよ!
“around UTSUBO”な古着店

1.ウツボ古着ブームの火付け役!

[OILY(オイリー)]


“良い仕事”な一点モノがマニア心をくすぐる!
靱公園から歩いて3分。エレベーターで5階まで上がるとにぎやかな店内がお出迎え。店主・上田ヒロトさんは豊崎[Salvage]にて6年間の修業の後、2022年秋に独立しこちらをオープンした。上田さんの好きな1980年代を軸にトレンドやお客さんのニーズも取り込み、「生地や縫製のディテールが凝ってるものにグッとくるんすよね」と個性派アイテムを豊富にピック。そんな独自の選球眼で選ばれた一点モノがマニア心をくすぐり、今ではウツボ古着ブームの一端を担う存在に。


ラインアップはユニセックスでカップルでも訪れやすい。洋服以外にも、ローファーやアイウエアなどの小物類も豊富に並ぶが、通路の幅はきちんと確保されていてゆとり◎。

店主の上田さん(右)とスタッフのイベさん(左)。「話すのが好き」な彼らと仲良くなると、クセ強なステッカーがもらえるかも?
  • だまし絵で有名なエッシャーの作品がプリントされたインパクト大な半袖Tシャツ38,000円。アメリカに買い付けに行った際、ディーラーからゲット。「一枚でさらっと着てほしい!」
  • 1980年代のLevi's STA-PRESTのチェックパンツのデッドストック各18,000円。「なんでも合いますが、シャツを合わせて大人っぽくまとめるのも良いですね」
店舗情報
大阪・靱公園
OILYオイリー
  • 電話番号
    なし
  • 住所
    大阪市西区靭本町1-4-22 利栄ビル5F
  • 営業時間
    13:00~21:00
  • 定休日
    不定
  • カード使用
  • アクセス
    大阪メトロ本町駅から徒歩すぐ

2.週に数日だけのレアな古着店

[wit 靱本町店(ウィット)]


定番に小気味良いひとクセを利かせて
南堀江の人気古着店[wit]が、セレクトショップ[LR by RAY COAL]のビル内に2号店をオープン。「南堀江店ではトレンドを意識したセレクトですが、こちらはベーシックを中心に。同じビル内のお店を行き来して、広がりあるファッションを楽しんでもらえたら」と店主の蝶野博章さん。状態の良さはさることながら、デザインや生地、ダメージなど古着ならではの味が生きたアイテムがそろう。

アメリカ、ヨーロッパの古着とビンテージを厳選。「一着ずつゆったり見てもらえるように」と、空間に余裕を持ってディスプレーする。
  • 1970年代アメリカのコーチジャケット12,000円。左胸と背中に花模様のチェーンステッチが施された、おそらくハンドメイドの一点もの。ネルの裏地付きで、肌寒い春先に活躍しそう。
  • 1930年代CARTER'Sのデニムオーバーオール160,000円。1940年代以前のオーバーオールに見られる針刺しフック、セパレートポケットといった特徴がポイント。色残りのコンディションも◎。
店舗情報
大阪・靱公園
wit 靱本町店ウィット
  • 電話番号
    なし
  • 住所
    大阪市西区靱本町1-7-16 LRビル3F
  • 営業時間
    13:00~20:00(土・日12:00〜)
  • 定休日
    不定
  • カード使用
  • アクセス
    大阪メトロ本町駅から徒歩4分

[Hatsukoi Vintage(ハツコイ ビンテージ)]


初恋と再会するようなときめくアイテムを
「若いころ、古着屋で共に働いていた仲間と約20年を経て再会して、古着への情熱が高まって」と、オーナーが友人二人に協力を呼びかけオープンしたこちら。状態が良いものを前提に、「初恋を感じるもの」を基準にセレクト。音楽好き、アメカジ好き、トレンド好き、とスタッフ三者三様の好みを生かしてグッドレギュラーからビンテージ、ハイブランドのアーカイブまでバランスよくそろえ、大人のカジュアルスタイルを提案してくれる。

メンズ中心だがユニセックスも多数。小物も多数そろえるため全身のコーディネートが完成するのもうれしい。今年はアメリカやタイへの買い付けも予定しているそう。
  • 1960〜70年代のジップアップカーディガン12,800円。男女共に使えるシンプルなデザインで、普段着としてはもちろん、ちょっとしたお呼ばれの時など、さまざまなシーンで活躍しそう。
  • ラップメタルバンド・Limp bizkitのTシャツ19,800円。2000年に発表したアルバムのジャケットデザインを前面に、背面にライブ会場名がプリントされている。
店舗情報
大阪・靱公園
Hatsukoi Vintageハツコイ ビンテージ
  • 電話番号
    なし
  • 住所
    大阪市西区靱本町1-13-7 協和信濃橋ビル3F
  • 営業時間
    14:00~19:00(日13:00~18:00)
  • 定休日
    不定
  • カード使用
  • アクセス
    大阪メトロ本町駅から徒歩3分

写真/コーダマサヒロ 竹田俊吾
取材・文/杉田裕路子 ほりさげ

※この記事は2025年5月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。
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発売日:2025年3月22日(土)定 価:900円(税込)