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SAVVY.jpの竹村です。

おかげさまで(?)、全国あちこちに行かせていただいております。
昔からわりと旅がちな人生を歩んでいることもあって、旅行先でいちいちお土産を買っていたら身が持たないので、いわゆるお土産みたいなものはほとんど買わなくなってきました。
どちらかというと、道の駅などで「その土地でしか買えない特産物」を買うようになってきました。もはや遠方のスーパーに行く感覚でしょうか。
とはいえ、お土産を買う必要もあるときもあって、
その時はできるだけ定番を買うようにしています。

たとえば、北海道なら「白い恋人」、宮城なら「萩の月」、東京なら「東京バナナ」、神奈川なら「鳩サブレー」、長野なら「雷鳥の里」、愛媛なら「一六タルト」、福岡なら「博多通りもん」などなど、枚挙にいとまがありません。

で、逆に困るのが大阪の定番土産。
もちろんいろいろなお土産があるんですけど、全国的に知名度があるのがなかなか少なくて。
よく引き合いに出されるのが「551の蓬莱」と「りくろーおじさんのチーズケーキ」。
もちろんもちろん、いずれも有名だし喜ばれるんですが、
いかんせん日持ちがしないのと、小分けがしづらいというのがややネックで。

そんなこんなでSAVVYでは、おやつや手土産の特集や別冊を数多く出しております。
ですので、新しいお店には常に注目しております。

で、今年4月にオープンした[tables labo]へ。
場所は天満橋すぐのOMMビルの一階。
「TABLES」ブランドのテイクアウトスイーツ専門店。
(小文字と大文字、ブランドで使い分けてるのでしょうか)

建築デザイン系の会社なので、とにかく店内の統一感がすてきです。
(特に、みんなが苦戦するエアコンの処理の仕方が秀逸)
ショーケースではなく、隣に流れる大川の水面をイメージしたカウンターに、
水を連想させるお皿、そこにちょこんとスイーツたちが乗っています。
とてもきらきらしていて、かわゆい。

チーズケーキも、6つ入れると綺麗に収まる箱があったり、

紙のラッピングではなく、風呂敷で包んだり(別料金)。

パティシエの山口正樹さんによると、「持って帰ったらすぐに破られて捨てられるような包装紙はなくして、できるだけ無駄が出ないようにしたくて」とのこと。

趣味は、からすみ作りと柚子胡椒作りという、やや謎めいた山口さんですが、
上の言葉からも分かるように、きちんと物事に向き合う方だと思います。
なので作られるスイーツも、シンプルだけど少しひねりや遊び心が効いていて。
見ても食べても楽しい。

例えば、堀江のカフェでも人気のバターサンド(その名も堀江バターサンド)も、
定番のレーズンバターに加えて、あんバターであったり、イチゴピスタチオなんてのも。

なかでも一押しは、モチドレーヌ。

その名の通り、小麦粉ではなくもち粉を使ったグルテンフリーのもの。
山口さんによると「洋の中に和の要素も入ったものを作りたくて」とのこと。
確かに食べてみると、もっちりしてるけどふんわりもしてるという少し和菓子のような不思議な食感。
とはいえアーモンドパウダーとバターの風味がしっかりと洋菓子していて、という。
からすみ作りのノウハウが生きてるのでしょうか。
(いや関係ないと思います)

マドレーヌならぬモチドレーヌ。
妙にダジャレなところは大阪っぽいと言いましょうか。
未来の定番大阪土産になる日も近い、のかしら。

それではどうぞよろしくお願いいたします。

[tables labo]公式Instagram
https://www.instagram.com/tables_labo/

※〈編集日記〉は毎週金曜更新、次回は8/29(金)予定です
過去記事は、ハッシュタグ #編集日記 #編集長日記 をクリック。

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SAVVY10月号「あたらしい梅田 2025」
発売日:2025年8月22日(金)定 価:900円(税込)