IMG_9396_he

SAVVY.jpの竹村です。

藍染めしたことはありますか?
私はあります。

そもそも藍って何やねんっていう話もありますが。
タデアイという植物の葉っぱを発酵させて作った青色の染料のことです。
防虫、防菌効果も高いことから、昔から使われてきました。
ただ、藍は管理が難しくなかなか一般家庭でするのは難しいです。
冒頭で「私はあります」とえらそうに書きましたが、
化学的な還元剤を使った簡易タイプを家でやったことがある、ということです。
わりと服を長くひつこく着るタイプなので、どうしても色あせしてきます。
色あせしてくるとどうしても貧乏くさいというか、ヤレた感じがしますよね。
生地自体は痛んでないのでもったいない。
そこで、染め直せばいいのか、とセルフ染め直しをけっこうやっています。
それで何度か藍染めもやったことがあるというわけです。

ただ、化学薬品を使わない天然灰汁発酵建ての藍は管理が難しいので、気軽にはできません。
そんな藍染めを体験できるところに行ってきました。

場所は、藍の本場・徳島県。
いきなり海を越えてしまってすいません。
もともと徳島は藍の生産地で、阿波藍と呼ばれてとても栄えていたそうです。
その伝統技法も受け継がれているものの、やはり化学染料に押されて減ってきているようです。
そんな藍染めを、ホテルのスタッフが藍染職人・矢野藍秀氏に師事し、
ホテル内に藍染めブースを作ってしまったところがあります。
それが[アオアヲ ナルト リゾート]。

藍は生き物、と言われるように、
手が掛かり管理が大変。
それをホテルのスタッフ・榊さんが、がっつり取り組んでいるという。
そして、スタッフの爪は藍で真っ青。マニキュアではないです。
「爪が青くなってないと、藍触ってないな?と師匠に言われるんです」と笑うスタッフ。
本気と共に、少し狂気も感じます。

そして、そんなスタッフにサポートを受けつつ藍染め体験ができます。
染められるのはハンカチや手ぬぐいからTシャツなど。
縛り方によっていろんな染め方ができます。
コツは丁寧に教えてもらえるので、心配ご無用。
藍染めは、液に漬けただけでは染まらなくて、
空気に触れさせて酸化することで染まります。
液から上げた時はちょっと緑がかった色が、空気に触れると一瞬で紺色に。
思わず、おお!と言ってしまいそうです。
そして何度も漬けたり、空気に触れさせたりすることで、
だんだんと濃くなっていく。

その塩梅も人それぞれなので個性がでます。

ざっとすすいでアイロンをかけたら完成です。

ちなみに、ここで作った藍染め製品も売っていて、
ストールやハンカチ、Tシャツなどで、
お土産として人気だそう。

そして、もっと藍に染まりたい! 
という人には、藍染め作家の矢野藍秀さんや古庄紀治さんなどがプロデュースした
阿波藍ルームにお泊まり下さい。

ふすまや壁、小物など藍染め作品に囲まれて過ごすことができます。
なかなか暑い夏ですが、さわやかな藍の青の部屋でリラックスするのもよいのではないでしょうか!

  • [アオアヲ ナルト リゾート]には、温泉も!
  • [アオアヲ ナルト リゾート]には、温泉も!

それではどうぞよろしくお願いいたします。

https://www.aoawo-naruto.com/publics/index/261/
[アオアヲ ナルト リゾート]公式HP 阿波本藍染め体験

※〈編集日記〉は毎週金曜更新、次回は8/1(金)予定です
過去記事は、ハッシュタグ #編集日記 #編集長日記 をクリック。

Share
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
SAVVY9月号「島旅 船旅 」
発売日:2025年7月23日(水)定 価:900円(税込)