SAVVY.jpの⽵村です。
ガチャガチャ、ガシャポン、カプセルトイ……
いろんな⾔い⽅がありますが、流⾏ってますよね。
専⾨店も増えてます。
ずらりとマシンが並んだ様⼦は壮観ですらあります。
商店街の空きテナントが、気づけばカプセルトイの空間になっていたり。
インバウンドにも⼈気なようで、空港にも並んでますよね。
さて、そのカプセルトイ。
いろんな種類があります。
いろんな種類があるからこそ、楽しいんですよね。
ついついガシャコンとやっちゃうといいますか。
かつては100円だったと思うのですが、
いまや200円、300円は当たり前、500円のものもたくさんあります。
で、その中に⼊っているものをどこで企画して作られているかご存知ですか?
実はカプセルトイの中に⼊ってるグッズを作ってる会社が⼤阪にあったので、
みなさまに変わって潜⼊してきました。
その会社は、東⼤阪にあるピーナッツ・クラブ。
元々は音響機器の部品を作る会社だったそうですが、
創業者の社⻑が、息⼦である元社長(現会長)に、
「これからはそういう部品製造では拠点が海外に移ってしまうだろう。
何か違う事業をするなら社⻑を継ぐがよい」。
みたいなことを、⾔い放ったらしいです。(語尾などはフィクションです)
で、いろんなことをやってみた結果、ヒットしたのが
ゲームセンターにあるクレーンゲームの景品作り。
この事業で軌道に乗って数⼗年、カプセルトイに参⼊したのが数年前のこと。
クレーンゲームの景品作りは、それはそれで⾯⽩い裏話があったのですが、
今回はカプセルトイの話で、お願いします。
群雄割拠のカプセルトイの世界。
先ほどいろんな種類があるといいましたが、
数センチのカプセルの中に収まるというのが⼤条件。
あとはいかにユーザーの⼼をつかむかというもの。
推し活ブームもあって、流⾏っているという意⾒もあります。
つまり、キャラクターなどの推しのためにガシャポンとするというわけですね。
なので企画会議では、⾒つけてきた新しいキャラクターが流⾏りそうか、を議論するそうです。
なるべく他社よりも早く⼿を出したい、声をかけたいという気持ち。
それ以外にも、⾯⽩系とかいろいろあります。
そういうのもとにかくアイデアをバンバン出して、
とにかく提案する世界線だそうで。
そこでちょっとした疑問が。
めちゃくちゃ人気がありそうなやつでも、けっこうすぐになくなっちゃったりしてませんか? というもの。
その答えは、流通経路というかカプセルトイならではのやり方が少し特殊でした。
簡単にいうと、カプセルトイを設置している会社(ゲームセンターなど)に、
「こんな新しいグッズ作りました、さていくつ仕入れてくれますか?」
という、完全受注生産だったんですね。
で、A社が100個、B社が200個買います!というふうにオーダーをとって、
300個生産してそれぞれに納品というシステム。
つまり先に300個作って売るのではなくて、
買ってくれる分だけ作るというサスティナブルなスタイルだったんです。
とはいえ、カプセルトイのビジネススキームはずっとそうだったらしく、
ある意味先駆けてますね。
ただ、どこの会社も発注してくれなかった場合とか、発注数が少なすぎる場合は
企画がぽしゃるそうで。スタートラインにも立てないという。
つまり、店頭に並んでいる商品で売り切りで、追加はできないということ。
なるほどそういう一期一会な楽しさもカプセルトイにはあるんですね。
勉強になります。
ちなみ、めちゃくちゃ人気が出たら第二弾、第三弾みたいな感じで作るそうです。
なるほど。
それではどうぞよろしくお願いいたします。
※〈編集日記〉は毎週金曜更新、次回は5/9(金)予定です
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