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SAVVY.jpの竹村です。

先だって、京都は岡崎にできた複合施設[Com-ion]に行ってきました!
明治時代に建てられた古民家(母屋、倉庫、離れ、合わせて500平米!)を
古きを生かしつつも、現代にアップデートしたちょっと面白い場所になってます。

中には4つの施設が入ってます。

・オールデイダイニング『HiTOHi』

・カフェ&ショップ『ほとり』

・セラミックスタジオ『時の端』

・コワーキングスペース『Soil work』

三条通りや美術館のある岡崎エリアから、少し路地を入ったところの
白川通沿いにあります。
敷地と川がシームレスに繋がっていて、とても流れの良い場所だなと感じました。

まず通りに面したところにあるのは、オールデイダイニング『HiTOHi』。
極細の銅線を使ったのれんをくぐって入ります。
この銅線、人がさわったところから経年変化で色が変わっていく予定、だそう。
そして入り口には、ダイニングの薪釜で使う薪が積み上げられていて、ちょっと不思議な感じです。

メニューは、モーニング、ランチ、ディナー(予約制)と分かれています。

京都の早耳の知り合いたちから、「モーニングに行ってきたよ」の声が届いております。
いろんな意味で早いですね。
朝早くに行けるのは、地元民の特権でしょうか。
(京都に泊まる人も、ですね)
古い木造建築ならではの構造を、あえて見せるようなインテリアだったり、
でてきた木材を、カトラリーとして作り替えたりと、そこかしこに時の流れを感じられます。

ダイニングの横にはセラミックスタジオ『時の端』。
清水焼の『TOKINOHA』の工房も併設したショップ。
いろんなレストランなどからオーダーを受けて作った商品のデッドストックも販売されてます。
簡単に説明すると、例えば10枚お皿を注文受けたとして、予備として多めに作っているそう。
その予備を蔵出しするのがデッドストック。
なので、その商品が売れてしまえばもう二度と出合えません。
そんな出会いの場にもなって欲しいとの思いもあるそうです。

ダイニング『HiTOHi』のために作られた器たちも一角に並んでいました。
こちらも購入可能だそうです。


母屋をぐるりと回り込むようにして裏手に回るとカフェ&ショップ『ほとり』があります。
メインは白川沿いに設えられたカウンター。
うまく説明出来ませんが、半分外みたいなつくりになっていて、不思議な空間です。
日本家屋にある縁側みたいなものかもしれません。外と内を繋ぐ空間。
道行く人が見えるけれど目線は合わない、巧妙な作りになっているのも、
半分外感があるのでしょうか。
コーヒーやお茶をはじめ、クラフトビールやナチュラルワインもいただけますが、
面白かったのは、ホエードリンク。

バターを絞った後などに出るホエーをドリンクにしたもので、
ほんのり甘酸っぱい感じで、遠くに乳製品を感じる、これまた不思議な味。
川のせせらぎと合わさって、なんとも爽やか。

そして、2階に上がるとコワーキングスペース『Soil work』が。
ちょっと急な階段が、古い町屋を感じさせます。
一人席から大テーブルまでいろんな席があり、謎のスペースもあります。
ゆるっとした感じが、とても心地良い。
仕事じゃなくて、単にぼーっとするために訪れてもいいかもしれません。


この複合施設を手掛けたのは、
世界から注目されるレストラン『LURRA°』共同創業者の宮下拓己さん。
人が集まるとは、街で過ごすとは、と考えた結果、こういう形になったそうです。
ふわっと過ごせる場所が、今後どうなるか楽しみです。

それではどうぞよろしくお願いいたします。

[Com-ion]
京都市東山区堀池町382-1
https://com-ion.jp/

※〈編集日記〉は毎週金曜更新、次回は4/18(金)予定です
過去記事は、ハッシュタグ #編集日記 #編集長日記 をクリック。

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SAVVY5月号『北浜・中之島』
発売日:2025年3月22日(土)定 価:900円(税込)