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SAVVY.jpの竹村です。

「ニデック、ニデック〜」のCM、見たことありますか?
正直、「なんやあれ」と思っておりました。
聞けば、日本電産が社名変更してNIDECになったそうな。
なるほど。
ちなみに本社は京都の向日町です。

私、幼少の頃は長岡京市にすんでおりました。
向日町のお隣です。
なので日本電産にはなじみがあります。
そうか、社名変更してたんですね。
ちなみに長岡京市には工場がたくさんありました。
いまとなっては、住宅が増えましたが。

まったくの余談ですが、かつてJR長岡京駅は、神足駅という名前でした。
難読ですねぇ。
難読ゆえの駅名変更だったんでしょうか。
神足は、「こうたり」と読みます。
難読ゆえになんだか自慢の駅名ではあったんですが。

閑話休題。

ニデックの本業というかメインは、精密小型モーターです。
この会社のモーターがなければ小型ハードディスクが作れなくて
いまのPCの発展はなかったんじゃないか、と言われているとかいないとか。
そんなニデックにはオルゴールを製造する会社もあります。
(ニデックインスツルメンツ)

さて、
ニデックの創業者で会長の永守重信さんは、オルゴールに魅せられて、
数多のオルゴールを収集してきたそうで。
それをただたんに保管しておくだけではもったいない、と
本社にギャラリーを作ってしまったんですね。
その名も[永守コレクションギャラリー]。

公式情報によると
「シリンダーオルゴール52点、ディスクオルゴール71点、オートマタ(からくり人形)92点など音楽史・美術史上希少なコレクションを347点所蔵」

オルゴールといっても、手のひらサイズのものではなくて
からくり満載のものから、すわフルオーケストラか! みたくいくつもの音が鳴るものまで。
超絶技巧のものばかり。
自動演奏のオートピアノもあって、どうなってるんだこれ? なものばかりです。
(しかも100年前のものとかあったりして)
永守会長も「その技術の高さにいつも驚きます」と。

そのギャラリー(予約制ですが、無料なのでぜひ)が1周年ということで、
指揮者である「世界の」佐渡裕さんをゲストにトークショーが開かれました。
オルゴールや蓄音機などデジタルじゃない音の面白さや、魅力の話も
興味深かったのですが、
「指揮者は立ち方が大事」というのと、「コンサートが始まるまでが大事」という
話がとても「ほほぅ」となりました。

いずれにしても、指揮棒を振ること自体はそこまで重要じゃなくて
前者は、下半身はどんと構えて動かないこと。
足でリズムをとる指揮者は二流とのこと。

後者は、オーケストラのメンバーといかにコミュニケーションをとって
練習の段階で指揮者を信頼してもらうか、というような話でした。
コンサートが始まってしまえば、もうそれほどやれることはない、というような。

どちらも
なんだか、そうか!と納得してしまいました。
指揮とかしたことないけれど。

オルゴールの話からずいぶんそれてしまいました。
ここのギャラリーは予約すれば誰でも無料で見れます。
超最新のオルゴールもあります。
宇宙船みたいでとってもサイバー。

それではどうぞよろしくお願いいたします。

春の特別展~美しい音をもとめて~「オルゴール職人たちの歩み」展

長野県諏訪地方で国内初のオルゴール量産化を成功させた会社の国産オルゴール製造の軌跡をご紹介。 オルゴール試作第一号機は「バケツの底を叩くような音」と揶揄されたが、職人たちの情熱と試行錯誤を繰り返し、世界市場を席巻するにまでに。オルゴールの歴史と技術を継承するモノづくりの現場、最新技術を駆使した次世代オルゴールまでを体感できる。 

【開催日】 開催中~2024年5月28日(火)
【会場】  永守コレクションギャラリー
【参加費】 無料(HPより要事前予約)
【申込方法】下記、永守コレクションギャラリー公式HPから

※〈編集日記〉は毎週金曜更新、次回は4/12(金)予定です
過去記事は、ハッシュタグ #編集日記 #編集長日記 をクリック。

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SAVVY2月号『関西美術館さんぽ』
発売日:2024年12月21日(土)定 価:900円(税込)