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編集長の竹村です。

毎月、特集によっていろんな企画をしているSAVVYです。
SAVVYに限らず、雑誌やテレビ、YouTubeなんかも
企画を立ててそれでいろいろ作っています。

「どうやって企画を立ててるんですか?」と
聞かれることも多いのですが、それはまた別の機会に。

個人的に、昔から好きな雑誌の企画があります。

それは、ファッション誌の
「1週間着回しコーデ」なる企画です。
(1週間ではなく、2週間や10日間の場合もあります)

おおまかな設定は、
トップス4〜5点、ボトムス4〜5点、小物がいくつかで
着回しコーデを見せるというものです。
着回しとか着こなしのアイデアの提案が企画の骨子ですね。

で、ここからがこの企画のミソなんですが、
出てくるモデルさんが演じる設定が、
メーカーの広報とか、
テレビ局の営業とか、
フードコーディネーターとか、
まぁ、その時々の流行でちょっと憧れ感のある職業になってるんですね。

主人公が、設定に合わせていろんなことがありながら
着回しのコツを見せていくんですよね。
「今日は大事な得意先と座敷で会食だから、脱ぎ履きしやすいパンプスと
きっちり目のパンツスーツで」みたいな。

そんな設定を作らなくても、ただひたすら
「こういう組み合わせで1週間コーデどうでしょう!」
みたいな企画でいいんです。
(実際、そういうページもあります)

ただそんなページばかりが続くと単調になっちゃうので、
おもしろく読んでもらうためにこういう企画が生まれたんでしょう。

ファッションありき、コーデありきの企画なんで
モデルが演じる役どころは、後付けなんですよね。
だから、ところどころほころびというか
無理あるなー、みたいな状況があって、
そこが見どころといいますか、楽しく読んでしまうのです。
(作り手からしたら、そんな穿った目で見るなよと言われそうですが)

よくあるのが、彼氏からプレゼントで途中でアイテムが急に増えるパターン。
お母さん、お義母さんからプレゼントされるパターンもあります。
(一時期、1週間コーデの間でプロポーズされるっていうのが流行った時期もあります)

気になってたアイテムを買い足しちゃった!みたいなのも
見た気がします。

女性モデルだけじゃなくて、
男性アイドルの1週間コーデみたいな派生版とかもありましたね。

とにかく、ありとあらゆるパターンを考え尽くされてた……
と思ってたんですが、
いま発売中の『CLASSY.』2月号が、すごい攻めすぎてるんで、
もう紹介せざるを得ない感じなんです。

その驚きの設定は
「ゾンビに追われる激務女子」

しかもブラック企業に勤めてるというおまけつき。
全体テーマがグレーなので、ここに行き着いたと思うのですが。
ゾンビってなんやねん。

実際の誌面を見ていただきたいのですが、
「そこまでやるか」なページが続きます。
とりあえず、やったった感がすごい。
やや問題があるとすれば、ゾンビがいっぱい登場する設定が突飛すぎて
肝心のコーデがややかすんでる気がするところでしょうか。

ともかく、編集者はあの手この手で読者に楽しんでもらおうと考えているわけです。
もちろんSAVVYも。

それではどうぞよろしくお願いいたします。

※編集長日記、次回は1/12(金)更新予定です。
過去記事は、ハッシュタグ #編集長日記 をクリック。

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SAVVY1月号『よしもと漫才劇場となんば』
発売日 2024年11月22日(金)定 価 900円(税込)