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編集長の竹村です。

秋本番と思いきや、急に暑くなったり、寒くなったり、
なかなかスリリングな毎日です。

とある仕事で、オールタイムマイベスト3な映画は何か?
という話になったので、秋の夜長のお供のヒントになれば幸いです。

現状は
1位『大脱走』、2位『パリ、テキサス』、3位『ブルーバレンタイン』
でしょうか。

上位2つは、長らく変わってないのですが、
3位は、ときと場合によってけっこう変わります。

以前、情報誌『エルマガジン』の映画担当をしていたこともあって、
担当していた8年くらいは映画漬けの日々でした。
(毎日1〜3本くらい観ていました)

高校時代も、訳あって映画をよく観ていました。
レンタルビデオなるものが、一気に普及した時代で
自由に映画が観られるようになったのを覚えています。

つながりがあるような、ないような。
2位、3位は、ヴェンダースつながりと言えなくもないですが。
(『ブルーバレンタイン』の主演ミシェル・ウィリアムスが、
ヴェンダース監督の『ランド・オブ・プレンティ』にも出演してる)

『大脱走』は、何度観たか分からないくらい観ていて、
いろんなことを学んだ映画だな、と思います。
男子垂涎のアクション映画とも言えますが、
裏設定などを読み解いていくと、いろいろと切ない。

簡単にストーリーを説明します。

舞台は、第二次世界大戦末期のドイツ。
捕虜収容所に捕まっているアメリカやイギリスの兵士の脱走劇です。

2行で終わってしまいましたが、
収容所のメンバーが彩り豊かで群像劇としても、
お国柄あるあるとしても、チーム萌えものとしても、
敵をだまして脱走を計画して遂行するスパイものとしても、
いろんな見方ができる映画です。

この映画を観る大前提として
戦時中の日本は捕虜になるのは恥として教育されていましたが
欧米では、捕虜になるのは最前線で戦っていた勇敢な人として捉えられています。

なので出てくるメンバーは、とにかくキャラが濃い。主張も濃い。
(もちろん映画だから、っていうのもあります)

真面目なドイツ軍の厳しい監視下で、知恵と工夫で
あるいはやんちゃなやり方で、物資を集めてトンネルを掘って逃げる。
そのひとつひとつのディテールやエピソードからも学びがあって。

戦争中のことなので、辛い話もあります。
ただ単に、「やってやったぜ!」じゃないところに
この映画の魅力とリアリティがある気がします。

急に現実を突きつけられる瞬間が、ちょいちょいあるので。

メインキャラクターは、アメリカ兵の一匹狼・ヒルツ。
あだ名は、COOLER KING=独房の王。
その名の通り、単独で脱走を試みては捕まって独房入り。
どれだけ長く独房に入れられても、ひょうひょうとしている
メンタルもフィジカルも激強のキャラクターです。

演じるのはスティーブ・マックィーン。
後半に、ドイツ軍のバイクを奪って逃げるシーンがあって、
その影響でバイクに乗り始めた大学時代です。
嗚呼。

いちいち設定が細かいので、語り出すときりがないのですが、
彼が独房に入れられている間、壁に野球のボールを投げ続ける姿が描かれています。
アメリカ人=野球好き、
あるいは、
独房のやるせなさ、の表現なのかと思いきや
ボールを当てることで壁の厚さを探っているという設定でした!
細かい……。

長くなってしまったので、興味を持たれた方は
ぜひご覧くださいませ。
残り2本は、またの機会に。

それではどうぞよろしくおねがいします。


こちらは、わたしの映画バイブルです。

※編集長日記は、毎週金曜更新! 次回は11/17(金)更新予定です。
過去記事は、ハッシュタグ #編集長日記 をクリック。

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