鴨川沿い、ピザ屋の3階、レトロマンション……建築や空間もさることながら、ロケーションも楽しいギャラリーが近頃増えています。
おいしい寄り道と一緒に、今度のお出掛けはギャラリーをお目当てにしてみませんか？

京都・丸太町
［kōjin kyoto（コウジン キョウト）］

鴨川と東山を借景にした
唯一無二の展示空間

2022年、京都御所からもほど近い荒神口にオープンした３階建てのモダンな一軒家のギャラリースペース。１〜３階まで全室の東側に大きく窓を取り、１枚のガラスを隔てて鴨川の川辺で遊ぶ人や鳥の声まで聞こえそうな風景が広がっている。基本的には多目的なレンタルスペースとして現代美術を中心にアーティストや画廊が展示を主催する一方、［kōjin kyoto］の世界観を表現するオリジナルのエキシビションも年に１回ほど開催する。過去には、〝目で食の世界を楽しむ＂というコンセプトで『eye eAt』展を開催するなど意欲的な展示も積極的に行っているのが特徴。目前に広がる京都の自然や街並みとシームレスにつながる空間で、ジャンルレスで多彩な創作に触れる楽しみをぜひ。

【NEXT EXHIBITION】
2025年4月18日〜28日、岡美里のsoliexhibition「私たちは非常にゆっくりと蒸発している（仮題）」を開催。詳細はInstagramにて。

☑️ギャラリー近くの寄り道スポットもチェック

［MARTIN（マーティン）］

オーナー・恒岡見さんの義兄でポーランド在住のマーティンさんの家をテーマにしたカフェ。アメリカの家庭料理、チリコンカンなどの副菜を添えた写真のアボカドトーストプレート1,650円（ドリンク付き）などが朝から楽しめる。

［mati（マチ）］

イタリアンバル［IL LAGO］のオーナー・堀田 樹さんが手掛けるパンとナチュラルワインのお店。右から季節変わりのライ麦パンのオープンサンド800円、旬の焼き野菜のフムス1,200円など昼からワインが進みそうなラインアップ。

写真／原 祥子　エレファント・タカ（MARTIN）　岡本佳樹（mati）　取材・文／中村悠介 SAVVY