アート好きマスター・フルタニタカハルが
関西のホットな展覧会をセレクト!
フルタニタカハル/[TANK酒場/喫茶](心斎橋PARCO・B2)のマスター。20年以上、アメリカ村や関西のアートシーンと深く関わってきた「街の兄貴」。キュレーター、DJ、アートの審査員など多岐にわたり活躍中。
『没後120年 エミール・ガレ展 美しきガラスの世界』
期間:11月22日(金)~12月25日(水)
場所:美術館「えき」KYOTO
20世紀初頭のヨーロッパで花開いた美術ムーブメント“アール・ヌーヴォー”の中心的人物で、ガラス工芸を芸術の域にまで高めたフランスのガラス工芸家エミール・ガレ。草木や花、昆虫などをモチーフにした美しい曲線と鮮やかな色彩が特徴の作品を数多く残してきたガラスの天才です。本展は、没後120年となるガレの美しいガラス作品を約70点展示とのこと。SAVVY読者はアール・ヌーヴォー的なものに引かれる人も多いのではないでしょうか? 展覧会の帰りには日本料理の[枝魯枝魯 ひとしな]に寄って、美しいものとおいしいものをセットにぜいたくに過ごしたいところ。
『没後120年 エミール・ガレ展 美しきガラスの世界』
期間:11月22日(金)~12月25日(水)
場所:美術館「えき」KYOTO
- 電話番号075-352-1111
- 住所京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹7F
- 営業時間10:00~19:00最終入館
- 休館日なし
- 入館料1,100円
- アクセスJR京都駅から徒歩すぐ
『歌川国芳展 —奇才絵師の魔力』
期間:12月21日(土)~2025年2月24日(月・休)
場所:大阪中之島美術館 4階展示室
浮世絵界最大派閥である歌川派の江戸時代後期に活躍した浮世絵の歌川派三羽烏(広重、国貞、国芳)の一人、歌川国芳の展覧会。当時は武者絵で人気になったようですが、国芳でおなじみの有名作品といえば、人間を寄せて男性の顔を描いたタイトル『みかけハこハゐがとんだいゝ人だ(みかけはこわいがとんだいいひとだ)』であり、寄せ絵の代表作です。大きながしゃどくろと武者(『相馬の古内裏』)も有名ですね。それぞれ実物を見られる貴重なチャンス。遊び心と独自の視点で巧みに表現した浮世絵は、現代でも通用するデザインセンスです。ちなみに国芳はネコ好き。
『歌川国芳展 —奇才絵師の魔力』
期間:12月21日(土)~2025年2月24日(月・休)
場所:大阪中之島美術館 4階展示室
- 電話番号06-4301-7285(大阪市総合コールセンター)
- 住所大阪市北区中之島4-3-1
- 開館時間10:00~16:30最終入場
- 休館日月&12/31、2025/1/1
- 観覧料1,800円
- アクセス京阪渡辺橋駅から徒歩5分
フルタニタカハル的!
今月のPICK UP
『アイデンティティシステム
1945年以降 西ドイツのリブランディング』
期間:10月24日(木)~2025年1月13日(月・祝)
場所:京都dddギャラリー
バウハウスなどのデザインものは僕の好物。本展は、1945年以降、西ドイツのコーポレートデザインの代表的なポスターやビジュアルアイデンティティの使用例、企業などの独自のコンセプトが示された貴重なデザインマニュアルなどを紹介。これはグラフィックやデザインを学んでなくても楽しめると思います。なぜならインスパイア系の基礎と言える展示だから。同じ文脈で気になるのが[西宮市大谷記念美術館]で同時開催の『戦後西ドイツのグラフィックデザイン展 モダニズム再発見』(10月26日~2025年2月24日)。はしごするにはやや遠いがどちらも会期は長いのでぜひ。
『アイデンティティシステム
1945年以降 西ドイツのリブランディング』
期間:10月24日(木)~2025年1月13日(月・祝)
場所:京都dddギャラリー
- 電話番号075-585-5370
- 住所京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F
- 開館時間11:00~19:00(土・日・祝~18:00)
- 休館日月(祝日・振替休日の場合は翌日休、土・日は開館)&12/29~1/3
- 入場料無料
- アクセス阪急烏丸駅、地下鉄四条駅から徒歩すぐ