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今月のブックショップスタッフ
[popopo]清水結香子さん

滋賀・彦根[popopo]

彦根銀座商店街で絵本専門店[チロル書房]として営業後、移転を経て、2024年に古物や古書を扱うお店としてリニューアル。絵本の他にも、清水さんの感性に響いた生活道具や雑貨、絶版の書籍や子どもの描いた絵などが、世界観を大切にしながらディスプレーされる空間に。

『赤ずきん オオカミのひみつ』


著/ジャン・リュック・ビュケ 訳/大澤千加
ロクリン舎 1,650円

語られなかった物語の裏側 オオカミの苦労

誰もが知っている赤ずきんのお話……しかしこちらはオオカミがおばあさんになりすまそうとする場面にスポットがあてられた絵本。見開きの左ページに時計、右ページにオオカミの着替えの様子。苦労しておばあさんの服を着ること何と2時間……少し気の毒で、オオカミの姿や表情に思わず笑ってしまいます。語られなかった裏側というものを、いろいろな物語の中で自由に想像してみるのも面白いかもしれません。

『くつってだいすき』(絶版)


著/赤星亮衛
フレーベル館 絶版(売価4,000円)

食い違う店主の思いとお客さまの思い

ぞうさんが靴屋を開きます。しかし森の動物たちは靴を履いたことがないので注文はなし。ある日、間違えて作った大きな靴が大人気となり、次から次へと注文が入って……? お店をやることは、うれしいこともあるけれど難しいこともたくさん……店をしている私はぞうさんに共感したり、店のあり方を改めて考えさせられたりします。ユーモアのあるお話と、赤星さんの味わい深い絵が素敵な一冊。

店舗情報
滋賀・彦根
popopo
  • 電話番号
    なし
  • 住所
    彦根市本町1-4-1
  • 営業時間
    13:00〜17:00
  • 定休日
    月~金
  • アクセス
    近江鉄道・湖国バス「本町キャッスルロード」バス停から徒歩2分

※この記事は2024年9号からの転載です。記事に掲載の情報は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認ください。
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SAVVY1月号『よしもと漫才劇場となんば』
発売日 2024年11月22日(金)定 価 900円(税込)