interview_影山拓也_HE-100

2023年8月にIMP.(アイエムピー)としてデビューを果たし、心をつかむ歌声や見事なダンスパフォーマンスでスターダムを駆け上る。その勢いに乗って、リーダーである影山拓也は、初の主演舞台に挑戦する。本人いわく「この経験は自分の中で宝物になる」、そんな舞台への意気込み、そして、グループに対する思いとは。本誌未公開カットとともにお届けします。

玉三郎さん演出の舞台で主演
一生忘れられない思い出に

あらゆる技術を駆使して
異世界を暗転なしで表現

編集部(以下、編)初主演が決まったときはいかがでしたか?
影山拓也(以下、影)え、本当ですか⁉という驚きとうれしさでいっぱいでした。なんと言っても、坂東玉三郎さんの作品に主演として出させていただけるというのは、多分、今後一生忘れられない経験になると思いますし、とても光栄です。
編 夢を求めて星列車に乗る太郎という青年を演じられますが、ご自身との共通点などはありますか?
影 すごく自分に似ているなと思いました。3人の青年が悩みを抱えながら星列車に乗るんですが、太郎は仲間にアドバイスを出せるけど、いざ自分のことになるとどうしたらいいのか分からない、僕は何がしたいんだ⁉ という役どころなんですけど、自分もそういうところがありまして。1歳下の妹からよく相談を受けるので、そういうときは冷静にアドバイスをしていますが、自分のことになると本当にダメで(笑)。冷静になれず、考え過ぎてしまうんです。そういうところが一緒だなと。
編 家族とも仲良しそうですね。
影 そうですね。妹や家族とよく出掛けたりもします。先日も、母と妹と買い物に行ったんですよ。母の日に何かプレゼントしようかなと思ったら、妹が「ブレスレット欲しいな」と僕にねだってきて。「あなた、誕生日でもなんでもないでしょ!」って、買わなかったですけどね(笑)。
編 IMP.でもリーダーですし、今回は座長という立場。テレビの占い番組でもキャプテン気質と診断されていましたが、人を引っ張っていくのは昔から得意でしたか?
影 いや、そんなことはないですね。学生時代はサッカー部の副キャプテンでしたが、実はまとめたりするのは苦手で。学級委員長とか、自分が代表になって何かをするというのはなるべく避けてきていて。だから、今、自分がリーダーをさせてもらっているのが不思議な感覚です。昔の自分じゃ考えられない。でも、僕が意識しているのは、常に真剣であること。グループを引っ張っていく立場の人は、言葉じゃなくて行動で示すものなのかなと。言葉が下手くそでも、一生懸命、真剣に物事に取り組んでいる人って頼りたくなるし、信用できるなと僕は感じるので、自分はそうあろうと意識していますね。
編 最近とられたリーダーとしての行動はありますか?
影 IMP.の全員を集めて、改めて周りのスタッフさんやいろんな方に対しての言動に気をつけていこうという話をしましたね。誰かができていなかったわけではないんですが、初心を忘れたら終わりだから、常に新鮮な気持ちで感謝を忘れず、これからみんなでがんばっていこうね、と伝えましたね。
編 さすがリーダー!メンバーの反応はどうでしたか?
影 みんな最初からできているので、改めて言う必要はなかったのかなと思いますけど、ちょっと気を引き締めるためにもと思って伝えたんですが、「そうだよなー!」と応えてくれました!

IMP.を知らない人がいない、
そんな世界にするのが目標

編 影山さん自身やIMP.としての夢や目標って持ってらっしゃいますか?
影 僕らがよく口にしている「IMP.を知らない人がいない世界にする」というのは、変わってないですね。6月には初単独ライブがありますが、ツアーもしたいし、全国を回りたい。いつかは単独でドーム公演ができるようになりたい。夢って、何か一つ達成できたらまた更新されるので、今、思いつくのはその辺りですね。
編 すぐかないそうな気もしますね。勢いがあるときって、仕事で悩むことも増えそうですが、そんなときはどう対処されるのですか?
影 夢がかなうのは、ファンの方のおかげですね。悩んだときの癒やしは、メンバーの椿(泰我)くんとのごはんです。どんな些細なことでも聞いてくれるんですよ!すごく頼れるし、頼りたくなっちゃう。僕はあまり自分の弱い部分を他人に見せるのは好きじゃないんですけど、椿くんだったらいいかなと思える。「洋服を買いたいけどどっちがいい?」みたいな、本当に些細なことも真剣に聞いてくれますね。
編 本作は京都と名古屋での公演となりますが、関西にまつわる思い出はありますか?
影 20歳になる前かな? 友達と4人で、東京から大阪まで車で来たことがあります。旅行したいよね、みたいな話をしていたら、もう車で行っちゃおうか? と向かって、早朝にテーマパークに着いたんですが、もう眠くて何にも覚えてないし、みんなすぐにダウンしちゃいました。
編 公演での滞在中は京都でこんなことしたい! という希望はありますか?
影 お仕事で来ていると、なかなか出掛けられないのですが、この間は南座さんの周りを散歩して、紫陽花やきれいな川を見たりして、京都を感じましたよ。次は抹茶かな。甘いもの大好きなので、スイーツも食べたいし、京都にしかないグルメもいろいろ巡りたいですね。

本誌未公開の3カットを公開



Profile
影山拓也(IMP.)
TAKUYA KAGEYAMA(IMP.)
1997年6月11日生まれ、東京都出身。2023年8月に7人組男性グループ・IMP.としてデビューし、リーダーを務める。デビュー前から数々のステージに出演し、演技力にも注目が集まる。IMP.として初の海外パフォーマンスを中国の音楽フェスで行うなど、国内外問わず活躍の幅を広げている。

舞台『星列車で行こう』
7月27日(土)~8月19日(月)

これまで数多くの作品の演出・プロデュースを手掛けてきた歌舞伎俳優の坂東玉三郎が生み出す新作舞台が完成。脚本はベストセラー作家の真山仁が担当する。ある列車を舞台に、苦悩を抱える若者たちが夢を見つけていく様子を、リアリティを交えて描き出す。登場人物の心情を表現する、往年の名曲の数々にも注目。

脚本/真山 仁
演出・補綴/坂東玉三郎 
出演/影山拓也(IMP.)、松田悟志、松村龍之介、石井一孝 ほか
料金/S席12,000円、A席 8,500円(全席指定)
問い合わせ/☎0570-066-007(南座『星列車で行こう』専用ダイヤル)

写真/沖本 明 取材・文/西村円香 撮影協力/京都鉄道博物館

※この記事は2024年8月号からの転載です。記事に掲載されている店舗情報は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認ください。

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発売日 2024年10月23日(水)定 価 900円(税込)