SAVVY6月号から編集部の気になる新刊をご紹介!
『「烈女」の一生』
著/はらだ有彩 小学館 1,870円
2024.2 発売
想像してみたい……! “彼女”が今を生きたなら
彫刻家カミーユ・クローデル、下着デザイナー鴨居羊子、文化人類学者マーガレット・ミードら、人種や性別、階級などをはね除け自らの人生を生きた20人の女性を現代の目線で解釈。今に生きるヒントも見つかるかも。
『カフカふかふか』
編・著/下薗りさ、木田綾子 白水社 1,980円
2024.3 発売
不条理文学でまとめるなんてもったいない!
冒頭の一文から引き込まれる/登場人物たちのキャラ立ちがすごい/物語世界の設定が斬新過ぎる……! カフカ文学の持つ、実はキャッチーで底なしの魅力を、研究者集団(その名も“カフカ研究会”)が一冊に。
『観光地ぶらり』
著/橋本倫史 太田出版 2,750円
2024.3 発売
誰もが知る観光地を見つめ直す一人旅
登場するのは道後温泉、しまなみ海道、猪苗代、羅臼などザ・観光地。地域の人の息遣いをうかがい先人の旅の記録をひもときつつ綴る紀行録だ。絶景を見て、写真を撮って、お土産買って満足する旅の一歩先へ。
『題未定―安部公房初期短編集―』
著/安部公房 新潮社(新潮文庫) 825円
2024.3 発売
祝・生誕100周年 浮遊する小説世界へ
「砂の女」「箱男」など映画化作品をはじめ、今なお多数のファンを魅了する安部公房。2012年に発見された精神病棟から抜け出した男を描く「天使」など、青年期に記したとされる初期の短編11編が文庫に。
『大阪 喫茶店クロニクル
個性に満ちた憩いのワンダーランド』
著/田中慶一 淡交社 2,200円
2024.4 発売
マニア必読! 大阪喫茶店の歴史書
「街を歩けば喫茶店にあたる」と言えるほど喫茶店が多い大阪。そんな大阪の喫茶店文化が歩んできた足跡を、著者の長年の取材を基にまとめた一冊。いつものお店の知られざる歴史に思いをはせてみよう。
『京都はこわくない』
著/仁平 綾 大和書房 1,650円
2024.4 発売
“よそさん”が体感した 愛すべき京都のあれこれ
本誌連載、仁平綾の京都暮らし「へぇ、そーなんだ!」でおなじみ、仁平 綾さんの最新エッセイ。街なかの風物や祭り、和菓子やソウルフード……東京・N.Y.を経て2021年から京都で暮らすライターが日々の生活で見つけた、ちょっと不思議で楽しい京都の姿。