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今月、スパイされる人 羽田しずか さん

医療系の仕事に携わる30代。旅好きで、まとまった休みがあれば、時には外国にも。

☑1. 『歩くのがもっと楽しくなる 旅ノート・散歩ノートのつくりかた』 


(著)奥野宣之 ダイヤモンド社 1,760円

☑2. 『スケッチジャーナル 自分の暮らしに「いいね!」する創作ノート』 


(著)ハヤテノコウジ G.B. 1,980円

☑3. 『小山さんノート』 


(編)小山さんノートワークショップ  エトセトラブックス  2,640円

旅に出る理由、そしてそれを記録する理由

新しい年も約3カ月が過ぎ、春の足音も聞こえてきて、旅への意欲が高まってきているという羽田さん。「近場は友人と、遠出は一人で。今年は中近東に行けたら」。社会情勢や円相場も鑑みつつ、計画中だそう。

 「旅先では写真も撮るのですが、ここ数年は日記にもはまって、トラベルノート作りにも挑戦中です。国内の温泉旅行とか電車旅など、車窓やお土産、買ったものや各地のランドマーク、耳にした方言や面白かった地名など、まとめて後で数年後に見返したらきっと楽しいだろうなあ」。とりあえずモレスキンのノートを買ったものの、「絵心もないし、手先が器用なわけでもないし」と、最初の頃は正直なところ持て余していたそう。そんな羽田さんが手に取ったのが1冊目『旅ノート・散歩ノートのつくりかた』。「かわいく楽しく作らなきゃ!という先入観から解き放たれ、事前に行きたい場所を整理することや、ルートマップの作成など、出掛ける前の準備としても参考になるポイントが多くて役立ちました」。同行する友人にシェアしたところ、「旅のしおりみたいで楽しい!」と喜ばれたそう。

「ノートを付けることに慣れてきたので、次は欲が出てきて」と手に取った2冊目は、日常をスケッチして残す=スケッチジャーナルの指南本。「手帳などを上手く使いながら、日々の暮らしの出来事を絵日記にしていくのですが、作者の熱量も高く、読んでいるだけで楽しい」。絵の巧拙は関係なく、描き留めること自体が、日常の物事を楽しくとらえるきっかけにつながった、と羽田さん。

3冊目は、少し趣が異なるものの、同じく日々の記録を“ノート”に綴ったもの。「小山さんと呼ばれるホームレスの女性が残したノートを、有志で書き起こしたものです」。公園や戸外のベンチで過ごしながら、時に『フランス』と呼ぶ喫茶店に赴き、空想の旅に出る。「路上で拾ったもの、出合った風景などが知的な言葉で綴られ、とてもきらきらしているんです」。生きるのも、長い旅なんですよね、とつぶやく羽田さんでした。

※この記事は2024年4月号からの転載です。記事に掲載の情報は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認ください。

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