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SAVVY7月号「みんなのランチ手帖」では、本日(5/26)公開の映画、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』に出演する飯豊まりえさんにご登場いただきました。
おしゃれさと素朴さを併せ持ったチャーミングなルックス。多彩な役をさらりとこなす確かな演技力でじわじわと頭角を現している、飯豊まりえ。中でも高橋一生演じる漫画家・岸辺露伴が奇妙な事件に遭遇するミステリードラマ『岸辺露伴は動かない』(NHK)では、露伴の相棒となる担当編集・泉 京香を演じ、高い評価を集めています。
今回は待望の映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の話を中心に、飯豊さんのしなやかで快活な魅力の秘密に迫りました。

現場の空気は毎回違うので
構えすぎず楽しみたい
と思っています


絵に監視されている!?
ルーヴルでの貴重な撮影体験

編集(以下、編) 岸辺露伴シリーズは個人的にも大好きで次作を楽しみにしていたのですが、まさか映画化とはうれしい驚きでした。
飯豊(以下、飯) 私も驚きました。ルーヴルに行くことができるんだ! と。
編 今回の原作『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』はルーヴル美術館のプロジェクトとして描き下ろされたもので、いわば特別編ですよね。
飯 そうなんです。私も原作を読ませていただいていたのですが、露伴先生の青年時代の初恋が描かれている作品で、露伴先生が好きになる女性ってこういう人なんだ! という発見もありつつ、物語のキーとなる「黒い絵」がすごく印象的で。実写化されたらどんな絵になるのだろう、怖そうだなと楽しみにしていました。原作の設定では私が演じる泉(京香)くんは出てこないのですが、映画では担当編集者としてパリに行くことができて嬉しかったです。
編 そんな本物のパリでのロケはいかがでしたか?
飯 やっぱり街並みがすてきでしたし、パリで泉くんの個性的な衣装を着られるのはとても新鮮でした。ロケでは、奇跡のショットを求めて凱旋門の周りを55周しました。一生分の凱旋門を堪能できました(笑)。
編 それはすごい。今回はルーヴル美術館でも撮影されたんですよね。
飯 ルーヴル美術館での撮影許可が降りたのは日本で2作目だそうで、ぜいたくすぎる体験でした。宗教画が展示されている部屋で撮影させていただいたのですが、本物の王冠なども飾られていて。あと、人のいない美術館って、すごく足音が響くんです。普通に歩くだけでカツーンと居場所が知れ渡ってしまうぐらい。深々としているけれど絵に監視されているような緊張感があって。迷路みたいに広くて、一人だと帰って来れないんじゃないかと怖くなるぐらいでした。

怖いもの知らずな泉 京香は
演じていて気持ちがいい!

編 そんな話を伺うと世界規模にバージョンアップした岸辺露伴ワールドにますます期待が高まります! 
飯 今回の映画では泉くんの過去も少し明かされていて、彼女がパリ出張をすごく張り切っていた理由が分かります。それも原作にはない映画オリジナルのものなので、私自身も泉くんに対する印象がまた変わりました。ドラマの伏線回収にもなるので、ぜひそこのシーンチェックしてもらえたら嬉しいです。
編 泉くんは超変人の露伴先生に「君はすごいな」と言わせる、天真爛漫ゆえの強烈キャラですが、飯豊さん自身と似ている部分はありますか? 
飯 直感を大事にしているところです。性格的には、私はけっこう心配性で石橋を叩いて渡るタイプなので似てないと思うのですが、だからこそ、泉くんの怖いもの知らずなところは憧れます。露伴先生に正直に裏表なく接するところは、演じていても気持ちがいいですね。

リセット法は「食べること」
素材にこだわったお菓子研究も

編 俳優として活動されて10年。お芝居に対する思いに変化は?
飯 毎回いろんなことを考えて現場に入るのですが、結局違うことをしたくなる性格なんだと最近気が付きました。お芝居って現場の空気や皆さんとの会話ですごく変わるものなので、あまり構えすぎずに、そこで何が起きるかを楽しみたいと思っています。
編 多忙な日々の中で気持ちをリセットするためにしていることはありますか?
飯 食べることが好きなのでオフの日は友人と甘いものを食べに行きます。あと、お菓子作りも好きでよく作りますね。同じレシピでも小麦の種類を変えて、しっとりした食感とざっくりした食感を試してみたり。最近は、ほうじ茶と黒豆のパウンドケーキを作ったのですが、ほうじ茶の茶葉をミルサーで細かい粉状にして入れてみたら、香りがすごく立っておいしかったです。そういうお菓子研究をいろいろ試して楽しんでいます。
編 今後、挑戦してみたいことがあれば教えてください。
飯 声優のお仕事です。声だけでどこまで表現できるか挑戦してみたいですね。

あっけらかんとマイペースな受け答えに飾らない人柄がうかがえて、こちらも思わずホッコリ。この天性の癒やしオーラこそ、彼女の人気の秘密なのかもと納得させられたのでした。

Profile
飯豊まりえ
いいとよまりえ
1998年生まれ、千葉市出身。小学生からモデルを始め、『Seventeen』専属モデルとしてティーンから絶大な支持を集める。2012年より俳優として活動を開始。ドラマ『ちむどんどん』『恋なんて、本気でやってどうするの?』『君と世界が終わる日に』『ひねくれ女のボッチ飯』での好演が話題に。

Roadshow
『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』
5月26日(金) 公開

『ジョジョの奇妙な冒険』の傑作スピンオフが遂に映画化。特殊能力を持つ漫画家・岸辺露伴はかつて淡い思いを抱いていた女性から「この世で最も黒い絵」の話を聞く。この世で最も邪悪とされているその絵が、ルーヴル美術館に所蔵されていることを知った露伴は取材でフランスを訪れるが……。

©2023「岸辺露伴ルーヴルへ行く」製作委員会
©LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

監督/渡辺一貴 脚本/小林靖子 
原作/荒木飛呂彦 出演/高橋一生、飯豊まりえ、
安藤政信、美波、長尾謙杜、木村文乃 ほか

劇場/TOHOシネマズ梅田、TOHOシネマズ二条、
OSシネマズミント神戸 ほか

写真/森川英里 取材・文/井口啓子 
スタイリング/高木千智 ヘアメイク/ AYA(TRIVAL)
衣装すべてスタイリスト私物

※この記事は、2023年7月号からの転載です。

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SAVV7月号『阪神間』
発売日 2024年5月23日(木)定 価 900円(税込)