19歳の“ラストティーン”を駆け抜け、ついに“二十歳”に。ピン芸人・はっぴちゃん。が、笑顔のその先へ。歌って踊ってしゃべって笑わせる日々を綴るWEB連載、新章スタート!

はっぴちゃん。/大阪出身のピン芸人。歌・ダンス・ギターなど多彩な特技を活かし、明るく元気なパフォーマンスで注目を集めるZ世代の新星。R-1やネタ番組でも活躍中。舞台・テレビ・SNSでも“はっぴワールド”を展開中!
某月某日
今日は、『おはよう朝日です』のロケの日
ありが太鼓なことに“あそベンチャー”というコーナーを
担当させてもらっているのだが、
今回のロケ先は……、北海道!知床!
はっぴちゃん。は、芸人というお仕事をするまでは、周りの友達はディズニーランドや、国内・海外旅行に行ってるなか、どこにも行った事がなかった。
もろん飛行機や船にも乗ったことがなかった。
「いいなあー」と、うらやみ、
近くの公園にチャリンコで向かい砂でディズニーランドを作って遊んでいた。
文章にしてみると、余計にむなしくなってきた!笑
だけど、そんなはっぴちゃん。も、
遂に北海道にまで参上〜することがかないました!
女満別空港に到着
北海どうーにやってきたどうー!
「寒っっっ!!!」
そうなんです、はっぴは大失態を犯してしまいました。
北海道に生足ミニスカートで来てしまったのです。
周りのスタッフさん達は
しっかり出発地の暑い大阪から
厚着をして備えていたので
北海道の気温8度でも平気!
もちろん、はっぴも北海道は寒い場所とは分かってはいたけど
秋でもこんなにも寒いとは想像もしていなかったのだ。
やらかしてしまった。
すぐにキャリーバックの一番奥にしまっていたジャンパーを着用し、無事生還。
知床は北海道の端っこ
とても空気がおいしくて、のどか。

人も少なく、夜になると電灯がないため隣の人の顔が見えないくらい暗くなる。
ホテルに到着し、
翌日の朝、朝食ブッフェに向かうと……、
漁に出ているのか!?と錯覚をするような装飾で
食欲も掻き立てられる。


すると、今が旬の北海道の秋の味覚、
“鮭”の醤油漬けが!

よし、これは食べねば!と思ったが、
ここで踏みとどまらないといけない理由が……。
なんと、今回のロケは、知床名物の鮭を堪能するロケ。
ここで鮭を食べると、ロケで新鮮な反応が取れなくなる!ので
号泣しながら、鮭以外のものを取り朝食を終えた。
ロケ開始。
ウトロ漁港という
鮭の漁獲量日本一を誇り、この時期は鮭の水揚げを誰でも無料で見ることができる。

船全体には、鮭が敷き詰められており、活気にあふれた現場。

そして、その鮭を実際にさばいていく。
知床の豊な自然で育った鮭は
「身が引き締まり、味が濃く旨みが強い」からなのか、
身とすじこを見てみると……。

デカくて、色も濃い!

これならこれなら3年くらい食いつなげそうな量!
このキラキラした輝き
まさに宝石箱や〜♡
彦麻呂さんをパクったつもりはありません。
本当に見たまんま言葉にしただけです。
味はサーモンの旨味と甘味のこの
サーモニーが贅沢な味わいでした♪
そして、帰りに北海道限定の大好きなちいかわのうさぎを購入し。
札幌ラーメンをうさぎに食べさせてあげて、
無事大阪に帰ってきました。


また北海道に行きたいどー!!!


某月某日
今日はマネージャーTに誘われて高級トンカツを食べにいく日。
二十歳になったので、そのお祝いにかな?
とってもワクワクと足取りが軽いのか
すごく早く着いてしまった。
[とんかつU.F.O]に到着。
え、、ここで合ってる???
家に庭あるんです系のお金持ちの家に
侵入しちゃってる感じじゃん!

どうしようどうしよう。とあたふたしているとマネージャーTも到着。
「大丈夫ここで合ってるよ」と、マネージャー。
合ってるらしい。
ここ[とんかつU.F.O]さんは
週末3日間のみの営業で、カウンター8席、1日2回転のみの営業スタイル。
一日に16人しか来れないお店!?
どうやって経営してるの!?と驚きを隠せない。
そして席に着くと
塩、しょう油、からし、ソース
とんかつはソースの量が少ない!
小さじ1ぐらいしかない!これじゃ足りないよと思ったのだが、ここはほぼ塩でとんかつをいただくらしい。

今の時点では、絶対にソースで食べた方がおいしいのに。とまだソースを欲している。笑
メニューは
1. 前菜
2. 鮑
3. 鰻
4. 鱧 マナゴ
5. 季節の野菜
〜とんかつ〜
6.シャトーブリアン
7.ロース
8.ヒレ リブ
9.肩ロース
10.〆ミニかつ丼・味噌汁
ズバリ1万円コース!

こんなにも量もボリューミーで
豚だけではなく、牡蠣や鱧、鮑、鰻など
海鮮や鴨、鶏などもでてきて
1万円ってもしやとてもお得コースなのでは…?
人生初のシャトーブリアンいただきます。
ソースをどっぷり!といこうとすると
店主が、「ぜひお塩でいただいてください」と、
「はい!」
ソースではなく塩で食べてほしいみたいだ。
パクリ。
衣はサクッと軽くて、シャトーブリアンはしっとりなめらか。
噛んだ瞬間ジュワッと肉の旨みがあふれて、脂の甘みがじんわり広がる……。

塩なので、肉本来を味わえる。
ソースどっぷり小娘卒業。
店主によると、衣を独自開発して普通の揚げ方よりもより低温の140度であげれるようにすることで、より食感が軽く素材が柔らかい揚げ物に仕上げているらしい。
とにかく長年どんどん温度を下げる研究をしているみたいで、やっと140度まできたらしい。
この店主のこのこだわりようを見ていると
いつかマイナス100度とかでとんかつを揚げてそうな勢いだ。
〆にはふんわり卵を乗せたミニカツ丼をいただいてごちそうさまでした。

Tマネージャーはこんな食生活を
毎日送っているのだそう。
ゴマをすって毎日お供させてもらおう。

某月某日
今日は、淀川花火大会に行く日。
毎年8月に開催だった淀川花火大会が、
今年は10月に開催になり、少し秋めいた淀川に花火が咲く。
そんな淀川花火大会への
今年のはっぴちゃん。の想いは熱いものだった。
なぜかというと。
今年は初めて有料席を取ったからである!!!
7000円!7000円!
これはかなり奮発をしました
いつもは、人に揉まれながら小さい頃から見ている穴場スポットにすごい形相で向かい
ビニールシートで場所を取り、花火を眺めていた。
のだが、今回は有料席!
なんと、有料席の人たちは
無料の人たちとは別ルートで観覧席まで向かうため信じれないほど人が少なく歩きやすくて
すごくハッキリ言うと、
これがお金の力か。と思いました
(財布はもうスッカラカン)
楽々と観覧席まで到着。
1発目がヒューーー!!!空に打ち上がる。
そして遂に
ドーーーン!!!!!!!!

本当にの目の前で上がった瞬間、胸の奥まで響くこの音。
夜空いっぱいにきれいな花火が咲く。
一瞬で『朝?』って言ってしまうぐらい
明るくなって周りを気にせず
思わず『わー!!』と歓声をあげてしまう。

無料でみる花火もとても好きだが
有料席やからこその距離感、迫力が最高だった!
観客も感動の中、悲劇が。
ポツポツポツポツ
淀川花火大会に来た人達は忘れもしないであろう。
豪雨が襲来。
うそでしょ???有料席だよ今回???
花火が見えづらくなる心配よりも
お金の心配が先に来た。
周りの有料席の人達はかなりあっさりと
帰っていく人も多かった。
それぐらい雨が強かったのだ。
だが、はっぴちゃん。は、帰るわけにはいかないと浴衣が洗濯して干す前の服ぐらいズブ濡れになりながらも帰らなかった。
正直、花火なんてもう見えない
寒すぎる、でも居座るプライド。
ここで良いことを思いついたのだ
傘もカッパも持っていなかったはっぴは
入場の時にもらった袋を顔に被り
目のところに穴を開けて、花火を見始めることに。
そろそろ10月も終盤。
1人だけ早めのハロウィンをしているようだった。
そして、最後のフィナーレは泣く泣く中止され、淀川花火大会は終了。
雨で残念だったね。とおじいちゃんに言われたが
意外と雨の中でみる花火は逆に
雨が演出としてプラスされて、壮大で忘れられない思い出になりました!
次は無料で!

某月某日
今日は、松竹秋の大笑宴祭という
松竹芸能の東西の芸人が集う大型ライブ
大阪と東京で合計2回開催されるライブで、
はっぴちゃん。は、大阪の方で参戦!
大阪のライブ内容は
なんと、東西の女芸人ネタバトル。

これはなんとしてでも、どんな手を使ってでも、勝たなければならない戦い。
だが、ネタははっぴの大の苦手分野!
はっぴの山場は30秒だ。
3分ネタをするなんて。しかも東京のネタは緻密に練られたネタだ。
これは手強いぞ!
と、不安と野心を燃やしながら
マネージャーから渡された香盤表を見てみた。
すると、ネタブロックにはっぴちゃん。の名前がないのだ。
あれ?入れ忘れてる?と思い
目線をゆっくり下げると……
「はっぴちゃん。のハッピータイム 5分」と書かれた欄が。
なんと今回はっぴちゃん。は
ネタバトルで呼ばれたのではなく
ネタバトルと師匠ネタ枠を繋げる架け橋となる
いわば、中説として呼ばれたらしい。
は 「中説ですか!?」
マ 「いえ、はっぴちゃん。のハッピータイムとして呼ばせていただきました」
どういうこと!?
マネージャー曰く、中説超えた
はっぴにしか出せないパワーで観客を更に盛り上げ燃え盛るハッピータイムをはっぴちゃん。にはお願いしたいのだと、お願いされた。
まず、中説をやった事がないはっぴ。
右も左もわからないし
先輩達からも「ハッピータイムって何?」と聞かれ
「はっぴもわかりません」と答えていた。笑
何をすれば良いんだ。
とにかく今回はなすなかにしの那須さんが
約2年ぶりに漫才復帰をする。

そして、ますだおかださんアメリカザリガニさんなどなど名だたる先輩達に温まってないお客さんをお届けするわけにもいかない!
よし、本番いくぞー!
わっしょいしょーい!!
パンパンのABCホールからの大きな拍手
緊張は完全には吹き飛ばないが
お客さんの笑顔が糧になる
もっと笑かすで!!!
そこからの5分は
お客さんをとにかく巻き込んで、
基本的にはモノをたくさんあげたりした。笑
みんなあげてんから笑いやー!!
ドカーン!!と体に響く笑い声は
誰しもが体験する事ができない瞬間。
はっぴちゃん。は、自分で自分の事を褒めたくないし、褒めれないし、周りから褒められても間にウケないタイプだ。
だけど、今回は盛り上げ役で一番手応えを感じることができた日だった。

その後、漫才の舞台へ向かう那須さんの背中には覚悟と喜びを感じた。
カッコよかった。

忘れられない景色を見せてもらいました
無事東西の決着は、関西陣が見事優勝!
また戦い太鼓!



※〈はっぴちゃんダイアリー〉は、WEB限定・隔週火曜17:00頃更新、次回は11/18(火)公開予定です
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※この記事は2025年10月時点の情報です。記事に掲載されている情報は掲載時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。最新情報をご確認の上お出かけください。








