編集長の竹村です。
少し前に、石川・金沢に行ってきました。
目的は、2022年に新しくできた石川県立図書館です。
金沢駅や兼六園から、ちょっと離れた場所にありますが、
ここに来たら1日ではぜんぜん足りないくらい過ごせるので、
まったく問題はありません。
外観や、エントランスは、今っぽいおしゃれでキレイな感じなんです。
でも、図書館に入ると、
コロッセオのごとくすり鉢状にドーンと広がる開架スペース。
事前に建物の写真は見ていて、造りは知っていたものの、
その迫力に「おお……」と感動しました。
階段で上がることもできますが、
回廊がゆるやかな螺旋状になっていて、
そこを進むと自然に上層部まで行くことができます。
そして、上には渡り廊下があって、逆サイドにワープもできます。
円形状の本棚以外にも、小部屋やテラスのようなスペースもあって、まあ複雑です。
円環構造なので、自分がどこにいるのか、分からなくなることもしばしば。
正直迷いますが、わざと迷わせるようにしているのではないかと思います。
図書館とか、本屋さんの良さは、
思いもよらない本と出合えることではないでしょうか。
目的の本があったとしても、そこにたどり着くまでに、
「あ、こんな本もあるんだ」という出合いや気づきがある。
普段なら手に取らないであろう、
卓球のハウツー本であったり、アフリカの少数民族の写真集だったり。
図書館なので、読み放題なのもいいところ。
選書も「どやぁ!」みたいな押しつけがましくないので好感が持てます。
そして、座るスペースもたくさんあって、
いろんなところで、ひょいと座って本を読むことができます。
大空間で、うまく視線がズレるように椅子が配置されているんでしょう。
コンセントのある自習スペースみたいなところは、
アプリで予約するシステムだったり、
イマドキの使い勝手の良さを取り入れつつも、
本との出合いや、本と過ごす時間を与えてくれる迷宮でした。
こりゃあ、何日でもいられるぞ、という。
この図書館のためだけに金沢に引っ越したいくらいです。
文化度が高いこととは、このことかと実感しまして
関西にも、こういう場所ができるといいなぁ、と夢想しています。
それではどうぞよろしくおねがいします。
- 電話番号076-223-9565
- 住所石川県金沢市小立野2-43-1
※編集長日記は、毎週金曜更新! 次回は6/16(金)更新予定です。
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