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INTERVIEW CINEMA 誌面で紹介できなかった裏側をご紹介

余さんが、映画でハマった意外なもの...。

余 貴美子
10.02.02 UPDATE

数々の名作でスクリーンを飾ってきた演技派女優・余 貴美子さん。
ザ・女優な佇まいを勝手に想像し、
やや緊張しながら取材現場に訪れたところ、
現場で使っていた台本や資料を、参考のためにと持参してくださったうえ、
映画の撮影風景のスナップを「もしよかったら...」と見せてくれたりと
やさしい心遣いをたっぷりといただき、現場もリラックスムードに。
そのおかげで、映画の裏話もいろいろと入手!
ここではそんなエピソードをご紹介したいと思います。

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余貴美子さんが、キーパーソンとなる母親役で出演している
映画『食堂かたつむり』は、主人公の倫子が母・ルリコの暮らす田舎に戻り、
小さな食堂をオープンさせる物語。
ルリコは、田舎町で常連客ばかりの
スナック"アムール"を経営するやり手(!?)ママ。
東京から戻ってきた娘にはキツ〜い言葉を投げかける一方、
ペットの愛豚・エルメスのエサには、わざわざ無農薬の天然酵母パンを
お取り寄せしてあげるほど甘やかしまくっている、ちょっと変わり者。
そんなわけで、ルリコの登場シーンには、ほぼ必ず一緒に出てくるのが
この豚のエルメスちゃん。
「娘との交流より、よっぽど豚のエルメスとの交流のほうが大変だった!」
と余さん。

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実は、豚はとってもナイーブで繊細な動物。ちょっとの移動でも
「ブヒー!」と悲鳴をあげて、撮影はとにかく大変だったそう。
「豚は本来、人にもなつかないし、とっても臆病なんですよ。
エルメスと2階のベランダで撮影をするというシーンがあって、
それは本当に大変でした。豚は高いところにいることがないから、
怖がっちゃって、怖がっちゃって。
女性の悲鳴のような声で鳴くからすごくかわいそうなのよね。
逆に、バギーに乗せて走ってあげると喜ぶの(笑)。
乗り物が好きなのかな? ブヒブヒ鳴いて、すごく楽しそうだったから
私も、一生懸命バギーをくるくる走らせていましたね。
つまり、私の撮影は常に豚中心に現場がまわっていた感じです(笑)」

今回の撮影で、たっぷり豚ちゃんと時間を過ごし、余さんは
すっかり豚好きになったのだそう。
「豚のグッズをいろいろ集めるようになっちゃって。今、ハマってます。
最近は、IDEE(イデー)で、自然死した子豚から型をとったっていう
豚の貯金箱をみつけて買いましたね。金と銀の2色あります。
豚はたくさん子供を産むから"生み出す"という意味で
すごく縁起のいいものとされていますよね。
ほかにも、ドラマの現場でもプレゼントに豚グッズをいただいたりして。
もう、すっかり豚好きということになってしまいました(笑)」

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ちなみにこの映画でエルメスを演じた豚は、
人気テレビ番組『めちゃ×2イケてるッ!』などでもおなじみの
子豚の幸子のお母さんなのだとか。現場では、一匹だと寂しがるために
エルメスの撮影がある日は、子どもの幸子と、さらに幸子と一緒に育った
子ヤギも現場に同伴していたそう。
余さんいわく
「いつも動物がたくさんいる現場で、すごく楽しかったですよ〜!」
確かに、そのにぎやかな楽しさは映画からひしひしと伝わります。



撮影/加藤新作 取材/梅原加奈


©2010「食堂かたつむり」 フィルムパートナーズ
『食堂かたつむり』  2/6(土)公開

失恋のショックで声が出なくなってしまった倫子(柴咲コウ)は自由奔放な母の暮らす田舎へ戻り、1日1組限定の小さな食堂を開くことにする。やがて、倫子の食堂で食事をすると願いが叶うという噂が広まっていき…。
 
監督/富永まい
原作/小川 糸
出演/柴咲コウ
余 貴美子ほか
公開劇場/TOHOシネマズ
梅田、TOHOシネマズ二条
OSシネマズミント神戸ほか
 
『食堂かたつむり』
公式サイト
http://katatsumuri-movie.jp

よ きみこ◇神奈川県出まれ。'88年『噛む女』で本格的映画デビュー。その後『学校?』、『あ、春』など数々の作品に参加。今年の公開待機作に『孤高のメス』、『悪人』がある。

SAVVY3月号P130掲載